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Report - 2011技術交流会のエントリ

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■第20回WSS全日本シーバス技術交流会「スカジットデザインズカップ若洲大会」レポート2011/11/06

最終戦で1位を決めたのは、若林義夫選手(大会優勝)と室井翔選手(AOY)!

開催日:平成23年10月30日日曜日
場所:東京都若洲公園
航空写真はこちら
天候:晴れ/気温14.4℃~19.3℃/風向=北北西〜北、2.4~4.5m/s
10/30の気象は▶こちら
潮: 7:30頃・干潮12:30頃
10/30の潮(船橋)は▶こちら
参加選手: 47名
審査:5匹長寸、リミット40cm
進行:6:00~6:30受付、7:10スタート、12:00ストップ、12:30帰着、清掃活動、表彰式
大会委員長:萱間修
大会委員:須永義典、小柳栄一、萱間ともや、玉山ひろき

【今期最終戦です!】
 5月に予定していた川崎でのスカジットデザインズカップが、大震災の余震(これは仕方のないことですが)と、同じ釣り人からの圧力によって(!)延期となり、今までは黙っていましたが、毎日悲しい思いをしながら、ようやくたどり着いたのが今回の最終戦です。こう言うとかえって相手を喜ばすかも知れませんが、実は私はぜんぜんへこたれていません。逆に、想像もしていなかった方面からの支援や共感、大きなパワーをいただくことができて、お礼を言いたいぐらいです。ありがとうございました。
 ただ、関東にお住まいの方には今期は釣果の不安な場所での大会となり、また、秋のスケジュールがきつくて調整がつかなかった方もあったと思います。ごめんなさい。しかし、そんな中で上位の成績を上げた選手は真に実力者だと思います。下位の順位については運も多少ありますが、上位に限ってはあり得ないので、ランキング1位を決めた室井翔選手、4位の鈴木真人選手、10位に食い込んだ若林義夫選手など、やはり今年度の取り組み方、今までの研究の成果が出たのだと思います。


 スタート場所は、若洲公園の人工磯東詰「石のモニュメント」前で行ないました。スタート順は次の通り。
1佐藤和繁 2西寿朗 3会沢明仁  4柳直樹 5鈴木勝志 6須永佳代子 
7福田修二 8小田島裕 9佐川洋介  10石川克明 11瀬渡慎太郎 12伊野宗義 
13工藤北美 14室井翔 15前場伸介  16中塚佳 17宮内俊博 18中野慎也 
19高谷友之 20山崎秀一 21石塚桂司  22下黒沢誠 23渡邊泰則 24河野剛志 
25稲垣裕介 26清水俊 27畑中誠  28相良記央 29林剛 30高橋誠 
31田中裕司 32鈴木亘 33戸村竜太  34堀内美香 35平林峰彦 36遠藤晃毅 
37佐瀬守 38河合章利 39白井昭己  40中屋友宏 41若林義夫 42石橋徹
43伊勢和博 44西田正明 45小田原大介  46宮基之 47鈴木真人

 この日はスタートの時間(7時30分ごろ)がちょうど満潮で、ストップの時間(12時)が潮止まりぐらいになります。潮位によって、また潮流の流れ方(潮目)によって、釣れる場所、レンジ、ルアーなどが変化していきますので、大会の経過を各自で分析していただければと思います。ナイトゲームなら周りの様子が見えないので1か所で待つ釣りになりますが、日中の釣りは変化の釣りです。この、変化への対応をどのようにしているのか、いつも同じではないだけに、私たちも毎回勉強させてもらっています。
 それでは、10月30日の結果を釣果順に見ていきましょう。(インタビュー部分は表彰式でのやり取りです)


【石塚選手、若林選手が連続ヒット!】
 全員がスタートを終えたのが7時20分頃。お約束通り(下げの潮が動き始めて)、その40分後、まずは本部前テトラ央部で、石塚桂司選手が40cm級のイナダを釣ります。その10分後、同じく石塚選手が今度は本物、シーバス64cmをキャッチしました。

 ルアーは湾ベイトの黒イワシ。定番中の定番カラーです。シャクリを入れた後のフォールで食わしたそうですが、実は、この1匹をあげるまでに石塚選手は2匹をバラし、3匹目をキャッチしたそうです。周りから“バラシ王”と呼ばれても、それは釣れている証拠。一人だけヒットが集中したのは、ルアーやアクションがハマっているからで、周りの選手は驚きつつ、残念がってくれていました。
――釣り方は?
「ベイトと潮目を見て、まずそこへ投げます。ボトムまで落として、シャクッて、曳いてきて、落として、またシャクッて、曳いてきて、落とす。曳く前と、落とす前に必ずシャクリを入れるというやり方です。今日は全部それで釣って…」
――全部って?
「これを釣る前にシーバス2本バラしてるんです。前場さんにそれを見られていました。全部同じような釣り方です。僕、いつもはよくバイブレーションを使うのですが、地元の大黒海つり公園でもそれで釣っているので。今日は活性も低くなってるかもしれないと思って、テールスピンのほうがゆっくり曳けるので。人が多いので見せる時間を考えました。」

▶168石塚桂司/全長:64.0cm/時間:8時12分/ポイント:本部前テトラのほぼ中央部/ヒット地点:距離40m、深さ2m/ルアー:ベイトブレス・湾ベイト29g黒イワシ/ロッド:モアザンデーモンフッカー86LL/リール:イグジスト2500/ライン:シーガーバトルJライト0.8号/リーダー:シーガーリアルFX3号1m
 
     

 イナダ、シーバスと続き、本部前テトラのエリアに様々な魚の群れが入っていることは明らかです。石塚選手の検寸が終わる間もなく、一人(室井選手)を挟んで、ヒットしている姿が見えました。黄色のキャップは渋谷のジュエリー職人、若林義夫選手。

 サイズは55cm。これもヒットルアーは湾ベイトでした。釣ったレンジは表層ですが、やはり沖めの底から上げて来て、手前のテトラのキワまで追わせて食わしたようです。若林選手、久々の検量でとても嬉しそうでした。

▶168若林義夫1匹目/全長:55.0cm/時間:8時14分/ポイント:本部前テトラの中央荒川寄り/ヒット地点:距離10m、深さ表層/ルアー:湾ベイト29gオレンジ/ロッド:エクスセンス910/リール:ステラ4000/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガープレミアムマックス30lb 2m

 釣れたシーバスはみんなよく太って、魚体もきれいで、大型の群れが回遊しているようでした。こんな魚を見せられると、この時期の若洲がとても人気があるのが分かります。ただ、大会の日や日曜日に釣ることは、けっこう難しいです。腕でしょうか? 粘りでしょうか? ひらめきでしょうか? いろんな要素がありますが、釣り方がハマった選手は強い! 若林義夫選手は、直後に同じ場所で2匹目をキャッチ。またも、きれいなシーバスで、62cm。
      
 ヒットルアーは同じブレードですが、今度はグリーンゴールドカラーのリッチ。距離40mあたりでヒット。引き上げて来て、アクションを入れた後のフォールで釣ったとのことです。この2匹で若林選手は117cmでトップに立ちます。
(2匹目を釣ったルアー)
――本部前のエリアで石塚さんが釣って、若林さんが釣った。あの場所は最初から狙っていたのですか?
「僕の場合は偶然です。荒川筋に入ろうと考えたのですが、(スタート順が遅かったので)空いている場所があったので、その前に1〜2時間やってみようと思って、やったら釣れた。」
――ルアーはどちらもブレードでしたね。釣り方は石塚さんとは違いますか?
「いや、似ています。1匹目は湾ベイトを投げて、ボトム取って、それはかなり手前で出てきました。2匹目はリッチに変えて、ボトム取って、シャクッて、フォールで来ました。」
――なぜルアーを変えたのですか?
「釣れることが分かったからですね。リッチに関しては新しいものができて、すごく動きが良くなったので、使っていて楽しいんです。」

▶168若林義夫2匹目/全長:62.0cm/時間:8時26分/ポイント:本部前テトラの中央荒川寄り/ヒット地点:距離40m、深さ3m/ルアー:リッチ27gグリーンゴールド/ロッド:エクスセンス910/リール:ステラ4000/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガープレミアムマックス30lb 2m



【78.5cmのビッグフィッシュ!】
 その型のよいシーバスの群れが、荒川筋に入っていったのかも知れません。
 今度はコーナーを回った荒川筋で、鈴木真人選手が釣りました。80cmはあろうかというビッグフィッシュでした。ルアーは湾バイブの15g。使用ラインは0.6号です。

 鈴木真人選手はタックルへのこだわりもありますが、若洲のテトラを意識して、フェルト底のショートウエーダーを履いていました。テトラ帯では、滑らずに前に出られることの利点は大きいので、おおいに見習うべきところがあります。
――釣った地点は距離50mと沖目でした。どのような戦略でしたか?
「そうですね、ラインが0.6号で、リーダーを長めにしています。前半は“回遊待ち”かな、遠い距離を飛ばしてやろうかなと思ってやってたら、あれ? 釣れてたって感じです。予定はもっと手前で釣れるはずでしたから、期待と違いますが、魚が大きくて良かったなって。」
――使ったルアーは湾バイブの15gでした。落とすのに時間がかかるでしょう? 
「12〜13秒かかります。底とって、アクションはしてないです。石塚くんが言っていたように、活性が低いのが最初から分かっていたんで、早巻きはしなかったです。動くぎりぎりのスピードで動かす。」
――あの場所はいつもやる場所ですか?
「いつもはやらないです。今日はあそこか、もう少し上がった所かなって。あそこは一段下がっていて、釣りやすい場所であることは確かなんで。足場も大事ですから。」

(ヒットルアーです)
▶168鈴木真人/全長:78.5cm/時間:8時30分/ポイント:東南コーナーから荒川へ50mほど上がった所/ヒット地点:距離50m、深さボトム/ルアー:湾バイブ15gレッドヘッドクラウン/ロッド:ブランジーノ96MML/リール:BB-Xテクニウム3000/ライン:ダイワPE0.6号/リーダー:シーガープレミアムマックス16lb


【荒川筋テトラで爆発はあるか?】
 この日最初の時合は、8時から8時30分の間の下げ始めでした。結果から見ても、魚が海側から川に向かって動いたような、そんな感じがします。下げ始めの時合に狙うべき場所があるということですが、まあ、そういうことは常識ですから、その時間が過ぎると、選手たちの半分は移動します。もちろん、初めから次の時合(下げ〜下げ止まり)を釣るために狙うべき場所に入っている選手もいます。
 若洲において下げで狙う場所とは、荒川筋のテトラ帯でしょう。ストラクチャーを知っていれば、より確実に戦略が組めるわけですが、今回はそれだけでは出てこなかったように思いました。シーバスは大変賢い。
 シーバスの量は変わらないのかもしれないのですが、釣れるルアーや数は年々変わってきています。5年前はミノーやシャッドが活躍、4年前はブレードが爆発、3年前はバイブレーションばかりになり、2年前は小型のバイブレーションやミノー、昨年はジグヘッド&ワームがブームになりました。フィッシングプレッシャーのかかる釣り場はとても難しいのです。
 今回はあと3匹がウエイインされましたが、何が決め手になったのか、後半戦もすごく面白い展開がありました。

    

 まず、9時13分に白井昭己選手から釣果報告がありました。荒川筋の第2ハンプ付近です。しかし白井選手はシーバスをネットに入れたまま検寸を待っていた時、ネットが回転して逃げられてしまいました。残念です。

 次に、下げ5分の時間帯にシーバスをキャッチしたのは、中塚佳選手です。場所は白井選手よりさらに上流側。サイズは58cm。中塚選手は若洲での釣りは初めてということでしたが、釣った場所はよく根に絡まれる場所でしたが、テトラ際で食わせてキャッチしました。
   
   (ごめんなさい、カメラ故障のため釣果写真がありません)
▶168中塚佳/全長:58.0cm/時間:9時49分/ポイント:荒川筋の上流側、柵から50m/ヒット地点:距離2m、深さ表層/ルアー:リッチ27gホワイトヘッド/ロッド:某93/リール:セルテート3000/ライン:ファイヤーライン1.2号/リーダー:シーガーエース3号


【室井選手と西田選手が最後に決めた!】
 11時を過ぎ、いよいよ今大会のクライマックス!? 下げ7分の時間帯を迎えます。いつもならここから大逆転劇が始まるのですが…ただ、誰からも釣果報告がありません。魚たちはかなりびびっているのでしょうか? 

 そういうプレッシャーのきつい中で、室井翔選手から「釣りました」と連絡がありました。場所は第1ハンプの手前。すごいことに、この魚が第1戦第2戦を準優勝と優勝でポイント争いの1位を走っていた柳直樹選手を1ポイント超え、室井選手の年間優勝を決める魚になりました。前回の稲垣裕介選手もそうですが、誰も釣れない時に釣ることは、非常に優れたスキルを持っているという証明です。室井選手の釣ったシーバスは65cmの立派な魚体でした。これが1cm短ければ、ひょっとしたら年間1位になれなかったかもしれないのですが、大きさには運があるとしても、トップ争いに加わった選手の中で唯一キャッチして見せてくれたのですから、凄いです。
 (ルアーは92mm、21gのシンキングペンシルを使用)
――この魚でアングラーオブイヤーを決めました。ほんとうによく釣りましたね。どうやって釣ったのかを教えて下さい。
「飛ばせるところまで投げて、底に沈めて、イトフケをとるぐらいの感じで巻いてくる。」
――底まで沈みますか?
「はい。ブレイクの所に掛かっちゃうんじゃないかってぐらいで、ただ巻きで、ルアーが動いている感じは分からないような、とりあえずゆっくり動いているような感じで。」
――ワームのような使い方ですが、これにしかできない釣り方ですね。室井選手は今年は全戦に出場して、四日市と神戸、そしてこの若洲の3ヶ所で得点を上げられて1位を獲得されたわけですが、今シーズンはどの釣り場も厳しかった、釣れなかったですね。3ヶ所で結果(釣果)を残した選手は室井選手だけでした。素晴らしいと思います。本当におめでとうございます。

▶168室井翔/全長:65.0cm/時間:11時22分/ポイント:荒川筋第1ハンプの南50m/ヒット地点:距離20m、深さボトム/ルアー:シンキングペンシル92mmイワシ/ロッド:ゴールデンミーン88L/リール:インパルトα2500LBD/ライン:パワーゲーム1号/リーダー:シーガーグランドマックス16lb

 
 そしてもう一人、いぶし銀のテクニックを発揮した選手がいました。初年度からのメンバー西田正明選手が、最後の最後に63.5cmを釣って今シーズンを良い形で締めくくりました。
――今日の作戦について教えて下さい。
「何とか釣りたいと思って、荒川のほうへ歩いて行った。見つけながらです。ヨレを見て、ボトム、中層、上まで全部探っていく釣り方です。最終的には表層でヒットしました。荒川筋の第1ハンプの先ですね。その場所も諦めかけていて、移動しようと思って上にあがったんですが、上から見ると、またヨレが入っていたので、もう一度戻ってやったら、釣れましたね。」
――レンジバイブという得意のルアーで、基本通りのていねいな釣りをされたのだと思いますが、最後まで諦めないでタイミングを逃さなかったのが素晴らしいです。おめでとうございました。

▶168西田正明/全長:63.5cm/時間:11時25分/ポイント:荒川筋第1ハンプの北100m/ヒット地点:距離15m、深さ1mくらい/ルアー:レンジバイブ70ESどこかのオリカラ/ロッド:9.6ftML/リール:セルテート3012H/ライン:キャストアウェイPE16lb/リーダー:ポケットショックリーダーFC20lb

 大会は12時終了。その後、若洲公園のテトラ、磯場を中心に全員で清掃活動を行ない、終了しました。皆さんお疲れ様でした。



<成績>
順位 会員番号と名前 成績 釣った時間 得点
1位 256若林義夫 117.0cm(55=8:14/62=8:26)50P
2位 276鈴木真人 78.5cm(8:30)45P
3位 376室井 翔 65.0cm(11:22)40P
4位 235石塚桂司 64.0cm(8:12)38P
5位 085西田正明 63.5cm(11:25)36P
6位 367中塚 佳 58.0cm(9:49)34P
(7位以下3P、47名参加、キーパー40cm)


(優勝の若林選手と6位中塚選手)

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