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Report - WSS東京湾シーバス技術交流会 第1戦 木更津沖堤大会・結果報告

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WSS東京湾シーバス技術交流会 第1戦 木更津沖堤大会・結果報告2018/05/26

怒涛のキワ攻めで有井直樹選手が初優勝!



開催:平成30年5月13日(日)
場所:木更津沖堤(C堤防、D堤防)
天候:曇り/気温17.3℃〜20.3℃
風向:南西▶南南西▶南西
風速:4.5m〜6.3m
気象:木更津▶こちら
潮汐:中潮(満潮3:23/干潮9:45)
参加:27名
審査:5匹長寸/キーパーサイズ40cm
進行:集合4:00、受付4:00、開会式4:30、出船5:00、帰着11:00、表彰式11:45
渡船:宮川丸
審判:西 寿朗
大会委員長:高橋雅和
航空:


【トーナメント第1戦は木更津沖堤!】
 5月13日(日)、東京湾を代表する沖堤防としてシーバスフィッシングの底知れぬポテンシャルを秘めた、木更津沖堤にて『WSS東京湾シーバス技術交流会 第1戦 木更津沖堤大会』を開催しました。全長約3km、幅約6mからなる4つの堤防から、今回はC堤防(800m)と、D堤防(200m)の2つのフィールドを試合会場として使用。技術向上を目的に、7時便、9時便の渡船で2回の移動を可能にした特別ルールが、今大会もゲーム性をより高くしたことは言うまでもありません。釣り場を船で移動するという面白さは、木更津大会ならではのレギュレーションとして注目を集めています。


 約2m〜6mという水深が魅力的な木更津沖堤は、5月に入って気温が上昇するとともに、GW以降は雨も入り交じる不安定な天候が続き、視察のため何度も訪れましたがシーバスの釣果情報がないまま前日を迎えました。ただ、試合当日は6m以上の風速予報が気象庁より発表されておりましたので、腕利きの選手たちが集まれば、必ずやヒットパターンを見つけてくれるだろうと確信していたのも事実です。

(大会前日、C堤防よりD堤防を望む)

 4時00分/「この風で船出るの?」と言う選手もいたほどの強風が吹き荒れる中、木更津港にてエントリー受付を開始しました。最終的に参加選手は27名(会員26名・一般1名/欠席3名)となり、最初にC堤防、D堤防のどちらに上がるかを選んでいただきました。すると、C堤防=12名、D堤防=15名というスターティングポジションが決定。
 

 4時30分/開会式では、キーパーサイズ40cm、リミット5本の入れ替え制など、WSSの沖堤大会ルール説明のほか、一般のお客様の邪魔にならないよう、スポーツマンとしての心構えを再確認。ライフジャケット、携帯電話、デジタルカメラ(スマホOK)、ボールペン、ストリンガーは必須。また、試合中、他の選手との携帯電話による通話も禁止となります。さらに、木更津沖堤では黒鯛師のそばにはなるべく近づかないよう、選手たちへ強く申し伝えました。


 4時50分/開会式後は船着場に移動して、装備品や道具の最終調整などを行いま す。そして、最初に上陸するD堤防の選手から順に渡船に乗り込んでいきます。



 5時00分/ついに、木更津港を出船! ワクワク、ドキドキ、戦いを挑む選手たちの興奮も最高潮へ!


 5時03分/D堤防に選手15名、審判員1名が渡礁。記録用の集合写真を撮影後、一斉にスタートフィッシング!



【D堤防】
 前列左より/佐川洋介、藤井貫路、河合章利、石塚桂司、前場伸介、石橋 徹
 後列左より/有田 淳、鈴木真人、牛窪秀幸、太田龍文、平井丈仁、伊野宗義、石橋翔太、田口一生、佐々木 庸


【C堤防】
 前列左より/大岡清治、大坪喜正、有井直樹
 後列左より/猿渡靖智、小暮 学、宮 基之、山本一男、関根勇太、山元正継、金田知広、定別當 毅、高谷友之


 各堤防に全選手が上陸し、遂に『WSS東京湾シーバス技術交流会 第1戦』が開幕! 写真ではわかりづらいかもしれませんが、スタート直後は4m以上の南西の風が吹き荒れ、下げ5分ながらも前々日に降った雨の影響もあり若干の増水具合を確認。前日に溜まっていた海藻やアマモ、ゴミなどはすべて流され、予報通りの爆風で選手のモチベーションもヒートアップ。

【C堤防】
 C堤防からD堤防を望む。風の当たる内側はルアーが遠くに飛ばないほどの強風が吹き、内側は時折潮目を見せるほど流れの効いた穏やかな水面をキープ。スタート直後は各選手、内側と外側の両方のキワから慎重に探っておりました。


 グイグイと流れの効いたC堤防とB堤防の間の水道を攻める、会員No.432 定別當毅選手。


【D堤防】
 D堤防からC堤防を望む。内側は強風で大荒れ。外側はC堤防よりも流れが効いておりました。


 スタート直後のテトラポイントは、一般参加の平井丈仁選手と、会員No, 276 鈴木真人選手がエントリー。


 5時07分/ファーストコールは、D堤防へ上陸した会員No.033 前場伸介選手から。スタートダッシュで多くの選手がテトラ側へ向かう中、あえて逆方向へと岸ジギでキワを探り、D堤防とC堤防の間の水道付近で見事48cmをキャッチ!


 朝イチの貴重な時間帯にヒットさせた、48cm!


 ヒットルアーは、コアマン CZ-30ゼッタイ(ブルーフラッシュメッキ)。


 5時57分/2週間前に旧江戸川で開催した『東京湾シーバスープン大会』で2位という好成績を収めた、兵庫県からエントリーの会員No.513 有井直樹選手から早くもヒットコール! 

 
 C堤防のB堤防寄りの内側で、足下でキラッと反転するシーバスを見逃さず、再度投入したルアーのピックアップ時に8の字を描いたらバイトしてきたとか! 研ぎ澄まされた洞察力に加え、確実に獲る確かな技術はお見事。計測してみると、48.5cmをキャッチ!


 ヒットルアーは、コアマン PB-13パワーブレード(キビナゴフラッシュ)。


 6時30分/スタートから1時間30分が経過し、現時点の釣果報告は2名。その情報は、審判員を通じて全選手へ伝わっていきます。風は弱まるどころか次第に強くなり、いつ釣果報告があってもおかしくない雰囲気に選手たちも集中してキャストを続けます。

 C堤防中央付近


 C堤防からD堤防を望む


 7時07分/7時便でD堤防からC堤防へ、石橋 徹選手、河合章利選手、牛窪秀幸選手、太田龍文選手、前場伸介選手の5名が移動します。その作戦が吉と出るか凶と出るか、各選手それぞれが覚悟を決めて上陸!



 8時23分/C堤防へ移動した作戦が見事に的中! 7時便の渡船でD堤防→C堤防へ移動した、会員No.406 牛窪秀幸選手からヒットコール! 


 牛窪秀幸選手がキャッチしたのは、51.5cm! C堤防とB堤防の間の水道を探っていたところ、宮川丸の渡船がちょうど近くを通り過ぎた時の引き波でバイトしてきたとか! 今大会のビッグフィッシュ賞となった黒い1匹!


 ヒットルアーは、コアマン VJ-16バイブレーションジグヘッド(ゴールドヘッド/アカキン)。


 9時00分/ここで、宮川丸様から緊急連絡! 風速が6mを越え、ちょうど干潮を迎える時間も重なり、渡船の乗り降りが危険なことから、この日の木更津沖堤の渡船の営業を9時30分で終了させるとのこと! もちろん試合も9時30分で終了、9時45分に帰港する連絡は一斉に全選手へ告げられ、まずは大会参加者から港へ、その後、大会参加者ではない一般の釣り人を運搬するという。強風の為、競技時間が急遽短縮となり、この時点で終了まで残り30分となりました!


【試合終了まで残り30分。現在の順位は以下の通りです】
 1位/牛窪秀幸/51.5cm(8:23/C堤防)
 2位/有井直樹/48.5cm(5:57/C堤防)
 3位/前場伸介/48cm(5:07/D堤防)


 また、魚影の濃い木更津沖堤ならではと言える、恒例の外道ショットもご紹介!

 会員No.373 河合章利選手がC堤防でメバルをキャッチして外道賞を獲得!

「D堤からC堤に移動して、北面の際をテトラ方向に移動しながら攻めていたらメバルが釣れました。ヒットルアーは、コアマン ミニカリシャッド(チアユ)+パワーヘッド3gです」とコメント。

 会員No.534 有田 淳選手がD堤防でフグをキャッチして外道賞を獲得!

「強風に心折れかけていた時に、D堤は初めての場所だったので、海底のイメージを探っている時の遠投での着底と同時の生命感でした。一瞬もしや‼︎ と思いましたが、上がってきたのが外道中の外道でコメントが出ません。賞に入れていただいたのが、お恥ずかしく誠に恐縮です。次回こそはシーバスの釣果に繋げたいと思っております。WSSへは今年度からの入会で、まだ2回目の参加ですが、皆様今後とも宜しくお願い申し上げます。ヒットルアーは、アイマ Koume INFINITY2(グラデイワシ)でした」とコメント。

 会員No.276 鈴木真人選手がD堤防でヒラメをキャッチして外道賞を獲得!

「荒れた海と天気だったが、少し波が落ち着いたところで、Dの先端から沖目にフルキャスト。ボトムを意識しながらIP18を早巻きすると、シーバスとは違うズシっとしたあたり。今思い返せば、外房サーフでヒラメを釣った時とほぼ同じ攻め方でした。また、ちょうど出刃包丁を新調したタイミングだったので、エンガワまで美味しくいただきました。ヒットルアーは、コアマンIP-18(プレーンマコイワシ)でした」とコメント。

 選手の様々なバッカンが勢揃いしているところも沖堤大会らしい風景。



 9時15分/試合時間まで残り15分を切り、C堤防で投げていた兵庫県からエントリーしている会員No.513 有井直樹選手から、待望の2匹目となるヒットコールが!


 1匹目と同様のルアーで終了間際にテクトロ勝負。試合終了まで残り15分、普通の選手なら集中力が切れる時間帯ですが、強靭なメンタルで最後の最後に究極のパフォーマンスを発揮! キワで狙い通りにキャッチしたのは、43.5cm! この魚で唯一2匹の釣果ポイントを獲得し、暫定1位へ浮上!


 ヒットルアーは、コアマン PB-13パワーブレード(キビナゴフラッシュ)。


 〜試合終了〜

 9時30分/ここで、試合終了! 全選手が各堤防の船着場に集合してストップフィッシング。


 9時45分/C堤防から船に乗り込む選手たち。最終的に17名の選手がキャストを続けておりました。


 9時48分/続いて、D堤防で投げていた選手10名、審判員1名が乗船し、全員で帰港となりました。



【表彰式】
 6mを超える強風はトロフィーや賞品を飛ばしてしまうほどでしたが、10時30分より表彰式を行いました。


 􏰀3位/前場伸介/48cm(5:07/D堤防)

「お疲れ様です。大会までに2回ほどプラで木更津沖堤に入りましたが、回遊はあきらめるしかないという状況でした。大会当日はキワに勝負をかけて、最初にD堤防にあがりました。で、テトラとは逆の一番風が当たる場所で朝イチに岸ジギで1本キャッチして。その後は反応がなく、7時便でC堤防に行きましたがタイムアップとなりました。本日はありがとうございました。」

※前場選手には、EVERGREEN、JA-DO、DECOY、DAIWA製品、報奨金が贈られました。

 􏰀2位/牛窪秀幸/51.5cm(8:23/C堤防)*ビッグフィッシュ賞

「本日はお疲れ様でした。今回は最初にD堤防にあがりましたが反応もなく、7時便でC堤防に移りました。D堤防とは少し違った環境で投げたかったので、深さのあるB堤防との間の水道に向かいました。そこに、ちょうど宮川丸の船が通ったタイミングでできた引き波に向かってコアマンのVJ-16を投げて、根掛かりするかしないかぐらいまで沈めて、ゆっくり巻いていたらヒットしてくれました。ありがとうございました。」

※牛窪選手には、EVERGREEN、SUNLINE、DECOY、Seaguar、DAIWA製品、報奨金が贈られました。

 􏰀優勝/有井直樹/48.5cm(5:57/C堤防)、43.5cm(9:15/C堤防)

「皆さん、お疲れ様でした。朝、前場さんがキワを狙うということを聞いたので、最初に深さのあるC堤防を選びました。そこで、壁から3mか4mぐらいの前の基礎があるところに向かってルアーを投げて巻いてみたら、シーバスが反転したんですね。やっぱりキワに居ると? そこで、試しにコアマンのPB-13パワーブレードを投げて、ゆーっくり巻いてきて水面まで来たところで、ロッドで8の字を描いたらヒットしました。やっぱり、壁際にシーバスが居るんだと思っていたのですが、その後はまったく反応がなくなりました。ただ、途中で風が強くなって、そばで投げていた牛窪さんが1本キャッチしたんですね。その時に高谷さんから「風の影響で9時30分で終了」ということを聞きまして。残り15分ちょいですか? これで最後だなと思い、コアマン PB-13パワーブレードのテクトロで、じっくりキワを探っていたらヒットしました。本日はありがとうございました。」

※有井選手には、EVERGREEN、Seaguar、SUNLINE、DAIWA製品、優勝トロフィー、報奨金が贈られました。

【東京湾シーバス技術交流会 第1戦 木更津沖堤大会・順位】
(参加選手27名、キーパー40cm、リミット5本)
 􏰀優勝/有井直樹/48.5cm(5:57/C堤防)、43.5cm(9:15/C堤防)
 􏰀2位/牛窪秀幸/51.5cm(8:23/C堤防)*ビッグフィッシュ賞
 􏰀3位/前場伸介/48cm(5:07/D堤防)

 並外れた集中力で従来の常識にとらわれない独自の釣り技術を披露し、見事栄冠に輝いた上位入賞者3名は、11月に開催予定の『WSS東京湾クラシック』の出場権も獲得しました。おめでとうございます!


 表彰式後、選手たちが互いの健闘を称え合う撮影シーンにはいつも感動させられます。


 コアマン様のルアーボックスをオープン大会に出場できなかった選手に参加賞として配布しました。


★協賛メーカー様以外に、今大会のために賞品をご提供くださった以下の方々にも深くお礼申し上げます。
Angler's Club RISE 原田様
キャスティング北葛西店 平林様
ご協力有難うございました。

【大会を終えて】
 初の試みとして、木更津沖堤のC堤防、D堤防の2箇所での開催となりましたが、爆風にも関わらず事故や怪我もなく無事に閉幕できましたことを、参加選手、審判員、そして宮川丸様に感謝いたします。
 先月開催した東京湾オープン大会で2位、そして今大会では優勝と、破竹の勢いで快進撃を続ける兵庫県からエントリーの「有井直樹」選手。「キワ勝負に徹する」という努力に裏打ちされた強さは、勢いだけではない確かな技術を武器に念願のトロフィーを手に入れました。
 勝ち負けでは得られない人生の価値というものを考えさせられたゲーム内容だったと思います。
 強烈なプレッシャーの中、本当に素晴らしい釣果を収めてくれました。あらためて全力で戦った選手たちへ心から拍手を送ります。

 協賛メーカー様、宮川丸様、参加選手&審判員の皆様、ご協力有難うございまし た。
(湾岸シーバスソサエティー 東京会長 高橋雅和)

【上位入賞者レポート】
■優勝/有井直樹/48.5cm(5:57/C堤防)、43.5cm(9:15/C堤防)

 WSSに加入して3年目のシーズン、ついに欲しかったトロフィーに手が届いたことに、今大きな喜びを感じておりますが、まずは強風が吹き荒れる中で一緒に戦った選手の皆さん、運営審判にあたって頂いた高橋会長様、西さんと共にこの喜びを分かち合い、ご協力頂いた宮川丸さん、協賛メーカー様にも深く感謝をしたいと思います。
 木更津沖堤には昨年の東京湾クラシックでC堤に上がりましたが、その時は全く魚からの感触が得られず、悪いイメージしか残っていません。沖向きは砂地で変化に乏しくベイト頼みなのかな、というのが第一印象です。おまけに前場さんのフェイスブックを覗き見てもシーバス皆無の状況で、絶望感しかないというのが戦前の気持ちでした。
 エントリーの直前までは水深の浅いD堤に上がろうと考えていました。水深が浅いと魚さえいれば比較的勝負が早く見込めることと、C堤寄りから木更津港に向かって段々と浅くなっていく地形変化に、魚が通る確率が少しでも高いのではないかという期待。あと昨年のクラシックで猿渡さんが攻めた対岸テトラ。いずれにしても朝一勝負になるのかな、という読みでした。しかし現地に着いてみると南西の暴風。
 アクアラインでは12mの風速表示が出ているほどでした。そこで『やっぱりC堤に上がろう』と気持ちが変わりました。
 理由としては、水深の浅いD堤では底混ぜがきつくなり過ぎて、シーバスやベイトは少しでも水深のある方へ退避しているのではと考えたからです。しかもD堤に上がる選手も多そうでしたので、少ない魚を取り合うには確率的に厳しいと思いました。
 船に乗り込む直前、D堤を選んだ前場選手が『キワにかけるしかない』と呟いているのを聞いて、自分もいよいよ決意が固まりました。回遊は捨てようと。
 C堤に上陸するとすぐに少しでも水深のあるB堤との水道に向かうことにしました。
 キワ狙いに徹すると決意はしたものの、まずはVJ-16で沖向きを広範囲にキャストしながら、あわよくばベイト付きシーバスが回遊してないかサーチをかけてみましたが、海面にもベイトの気配すら感じられない状況でした。
 B堤との水道には風が吹き抜けて、表面海流に大きな変化が見てとれましたが、押される風にペタンとした沖向きよりも、荒れた波が打ち付ける内向きの壁に可能性があると判断しました。
 ここまで約30分。僕の周りには大岡選手と定別當選手がキャストを繰り返していましたがヒットしている様子はありません。
 B堤との水道近くで内向きに立って、いろんなルアーを投げては交換を繰り返していると、偏光グラスを通して足元近くの波間に明らかに魚が鋭く反転する煌めきを感じました。
 今のひょっとしてシーバス? 半信半疑になりながら、アピール力が高くシルエットの小さいPB-13にルアーチェンジして、5mほど先に落とし込みました。活性の高いシーバスがいれば確実に反応があるはず! と着底して軽くロッドをジャーク気味にあおり、意識を集中して巻き上げていきました。
 やがて上まで巻き上げたルアーが海面から抜けた瞬間に、シーバスがもんどりうって飛び出ましたが見事に空振り。
 幸いにフックに触っていなかったので、次があることに期待して、すぐに先ほどと同じようにPB-13を落とし込みました。そうして期待を込めて巻き上げましたがヒットせず、ルアーが水面まで上がってきたので咄嗟に悪あがきの8の字を描きました。正確には最初のターンでルアーにブレーキが掛かった瞬間にバイトしました。
 はっきりと見えました。確実なフッキングが得られるとすぐにレバーで魚との間を取り直して、大事に大事にやり取りして無事にネットイン。計測すると48. 5cm。この1匹で今日やるべきことが見えた気がしました。
 ただ迷いがあったのは魚がどこから付いてきたのかということ。数m先の堤防の基礎についているのか、それとも堤防のキワについているのか。堤防のキワには枯れかけたワカメが所々に残っており、基礎の立ち上がりには何かの海藻が伸びていました。いずれも小さいベイトやシーバスが身を寄せるいいアクセントになっている感じがしました。
 とりあえず再現性も確かめたくて、同じようにルアーを基礎の立ち上がり部分を狙って落とし込んでは巻いてを繰り返しながら、D堤寄りに向かって5mずつ刻んでいきました。
 その後は期待に反してシーバスの反応が得られず、やや気持ちが切れかけていました。ところが7時の船でC堤に前場さんが上陸してきました。高橋会長から『もう1つ釣っとかないと前場さんにやられちゃうよ』と発破をかけられ、今一度気持ちを奮い立たせることが出来ました。
 今度はC堤カーブからB堤水道に向かって戻りながら、完全なキワ撃ちに徹することにしました。
 PB-13を壁に沿って数mキャストして足元まで巻き取る。
 ピックアップ時には必ずターンを入れる。
 ただそれだけを繰り返しながら移動していると、今度はB堤との水道で牛窪さんが一つ獲ったとの情報。サイズは分からないけれど、どうやら逆転されたっぽい感じです。勝つためにはもう一つ獲って、頭一つ抜け出さなきゃ! そう思って気を抜かずに動作を繰り返していると、足元で目測50cmくらいのシーバスがバイト! そしてエラ洗い。そこですぐにレバーを緩めて一度間を取り直そうしたらバレてしまいました。
 バンバンに跳ばした方がよかったのか、間を取り直した方がよかったのか、こればかりは結果論ですが悔やんでも悔やみきれないチャンス逸失です。普段からシーバスをよく釣っていれば、そういった判断も研ぎ澄まされているのでしょうが、いかんせん今年に入って今日がシーバス釣行3回目で、釣った数も前回のオープン戦での2匹と今日の1匹だけ(笑)! 
 気を取り直して再開すると、今度は数m先でワカメの切れ目からシーバスが飛び出してミスバイトするのが見えました。
 その頃から風が一段と強まって、内向きは先ほどよりも更に波立ってきました。ひょっとして、これで活性が上がってる? そう感じたときに高谷さんが『天候、渡船の関係で9時30分に切り上げ終了』と教えてくれました。
 この時点で9時過ぎ。明らかに活性が上がってきているのに時間がない。そこで壁沿いへの撃ち込みをやめて、テクトロに変更。残された時間で少しでもルアーを通せる距離が稼げることと、壁沿いに付いているであろうシーバス全てにルアーを見せようと思いました。すると歩き始めてすぐにコン! とミスバイトの感触。ミスバイトした魚は捨てて、いちいち構わずに歩き続けました。
 B堤寄りの先端近くまで戻ってきた時に、今度はコンとあたると同時に首振りの感触。歩き合わせを行い、無事にフッキング。飛ばさないように気を付けながらも浮いてきた魚を見るとなんだか微妙なサイズです。タモを出そうとしましたが、風に煽られてうまく出せません。ロッドを持った手が疎かになってしまいラインが弛んだり、跳ばれてバレたら元も子もないので、思い切って一気に抜きあげました。
 堤防に横たわったシーバスに山元さんがメジャーをあててくれると43.5cm。時間にして9時15分。まだまだチャンスもありそうな気配でしたが船着き場に戻る時間を考えてゲーム終了としました。
 表彰式で名前を呼んで頂いて、トロフィーを手にした時にようやく本当に勝てたんだ! と実感して、大きな喜びが湧いてきました。
 大きなことを言ってしまうのは勇気がいりますが、第1戦で50ポイントを取ったからには、ぜひとも今季はアングラーオブザイヤーを狙っていきたいと思います!どうか皆さま、引く続きお手柔らかにお願いをいたします。(有井直樹)

■2位/牛窪秀幸/51.5cm(8:23/C堤防)*ビッグフィッシュ賞

 大会前にこれといってプランは立てませんでしたが、唯一考えたのは当日は風も強かったこともあり「シャロー側の方が何か良い変化が出るかなぁ…」程度の考えでD堤を選択しました。
 堤防到着後はテトラ方面に行く選手が多かったので、単に、じゃあ自分はこっちという、ちょっとヒネくれた考えでC堤側の少し水深のある方へ。
 D堤の先端まで来ると、早々に前場選手のヒットコール! ヒットからランディングまでの一部始終を横で観察させて頂きました。自分も!と思いましたが。「あれは前場さんだから、出来る釣りだな…」前場選手の釣りを真似することは自分には到底出来ません。
 手持ちのルアーを色々試すも魚からの反応はありませんでした。
 そんな時に大会に遊びに来ていた知り合いのおじさんが、「C堤…アジング…」ってボソボソ言っているのが聞こえてきました。「そうだなぁ…」潮位も下がってきたこともあり、次の移動のタイミングで自分もC堤に行こうと判断しました。
 移動後に考えたことは「より水深のある方へ」。 悪い状況ながらもD堤と少しでも環境の違うところで魚を狙うことに期待をかけました。
 B堤とC堤の間の水道をひたすら狙います。もし魚がいるとしたら魚との根比べです。
 魚<あぁ!もうまたルアーかよ! イライラ!バクッ!>
 こんなことを想像しての投げ倒しです。
 選択したルアーはVJ-16。VJ-16のカラーをローテーションしながら扇状にキャストし、海藻に引っかからないレンジを通しながらも時折ボトム付近までのフォールを繰り返しました。ラインは少しスラッグを出し気味にして、風でラインが流されることでフォールスピードが遅くなればと考えました。
 そんな時に船が通り、波が少し落ち着いたところへキャスト。少しルアーを流し、リトリーブしたところでバイトが出ました。うまくフッキングしてくれていたので、難なくランディングし、無事1本キャッチすることができました。
 結果、この1本で終わることになりますが、ここでまた大会に遊びに来ていた知り合いのおじさんが、
「もしかして優勝じゃね? もう試合終了時間まであと少しだし、帰着場所までウイニングランしちゃいなよ!」
「そうすかぁ〜? そうしちゃおうかなぁ〜」
 なんて会話をしながら帰着場所に戻ろうとすると、有井選手が魚を掛けているところでした。その魚が有井選手の優勝を決定することになりました。
 今大会は、前場選手の圧倒的な技術と知識の釣りを目の当たりにすることに始まり、最後まで諦めず、技術と執念で魚を出す有井選手の優勝を決定づける瞬間まで、非常に多くを学ばせて頂きました。
 円滑に大会運営をして頂きました、高橋会長をはじめとする関係者の方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。(牛窪秀幸)

■3位/前場伸介/48cm(5:07/D堤防)

 木更津大会へ向けて2回プラで釣りしましたが、釣果0のノーバイト、ノーフィッシュ。キャストして釣るのは極めて難しいと判断しました。 残された可能性は…堤防のキワにいるシーバスを狙うしかありません。
 当日のプランは、岸壁ジギングでスタートして、最初の2時間をD堤防、7時の渡船でC堤防へ移動するというもの。時間の経過とともにキワのシーバスはフィッシングプレッシャーなどの関係から釣れる可能性が下がる。そうなると2匹釣るのは難しいはずなので、勝負は1匹のサイズ勝負になると予想しました。
 大会当日はD堤防スタート。
 目指すは、C堤防とD堤防の間の水道です。以前の大会結果から、テトラ側に選手が集中したので助かりました。
 水道は航路側からの風が当たってかなり荒れていました。潮の流れと風による波から、一番活性の高いシーバスはここに居るはず。
 少し手前からジグを落としながら進んで行きます。
 そして、いよいよ本命ポイント。
 強風の中、フォール中のラインが走り出してヒット。
 狙い通りのヒットでしたが、堤防際にはワカメ、少し沖にも海藻があり、狭いスペースでのやり取りに苦戦。何度か海藻に巻かれながらも強引に寄せてネットイン。
 48cm。
 どうしても欲しかった朝一番のシーバスが取れたけど…サイズが小さかったので、2本目を釣りに行くがアタリのないままD堤防を一周した所で移動。
 C堤防に着くと、航路側が荒れていたので中央部からB堤防側へ釣り進みましたが、アタリのないまま終了となりました。
 まさか当日の状況で2匹のシーバスを釣る人がいるとは思いませんでした。
 まだまだ精進し、皆様と切磋琢磨して行ければと思います。
 参加された選手の皆様お疲れ様でした。いつも素晴らしい大会を開催してくださる高橋会長、運営スタッフの皆様、とても感謝しています。ありがとうございました。(前場伸介)

【入賞者タックル】
■優勝/有井直樹/48.5cm(5:57/C堤防)、43.5cm(9:15/C堤防)
ロッド:エバーグリーン ゼファー アヴァンギャルド スプレマシー 102AGS
リール:12モアザン 2510PE-SH-LBD
ライン:クレハ シーガーR18完全シーバス 0.8号
リーダー:クレハ シーガーグランドマックス ショックリーダー3号
ヒットルアー:1匹目/コアマン PB-13パワーブレード(キビナゴフラッシュ)
ヒットルアー:2匹目/コアマン PB-13パワーブレード(キビナゴフラッシュ)

■2位/牛窪秀幸/51.5cm(8:23/C堤防)*ビッグフィッシュ賞
ロッド:SWAT 97ML
リール:ステラ 3000HGM
ライン:YGK よつあみ G-soul X8 Upgrade PE 1号
リーダー:サンライン 赤船ハリス 4号
ヒットルアー:コアマン VJ-16バイブレーションジグヘッド(ゴールドヘッド/アカキン)

■3位/前場伸介/48cm(5:07/D堤防)
ロッド : バレーヒル 岸壁ジギングスペシャル GPJ-70SP
リール : シマノ アルデバラン
ライン : サンライン FCスナイパー 12ポンド
ヒットルアー : コアマン CZ-30ゼッタイ(ブルーフラッシュメッキ)



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