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Report - ■全日本シーバス技術交流会「シーガーカップ大阪湾大会」レポート

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■全日本シーバス技術交流会「シーガーカップ大阪湾大会」レポート2010/09/26

最終戦でルーキー中辻大輔選手が初優勝! 表層のジャーク&フォールで釣り勝つ!

開催日:平成22年9月26日日曜日(25日に直前予選を開催)
場所:神戸港第7防波堤(神戸渡船利用)
航空写真はこちら
天候:晴れ/気温19〜24℃/風向=北東〜東、風速1〜3m/s
こちら
潮:中潮/満8:21(潮位161)、干14:04(87)
参加選手:56名(前日大会は5名)
進行:3:30受付、4:10出船、5:10開会式、5:18スタート
   10:30ストップフィッシング、11:00帰船、12:10表彰式
審査:5匹重量、リミット40cm
大会委員長:萱間修
審判員:北谷、山内、西原、直、朝

 技術交流会最終戦「シーガーカップ」は、今期の全体状況を象徴するような厳しい条件で行なわれました。酷暑に翻弄された夏…秋には爆釣するはずだったのですが、秋分の日から吹き始めた「北東の風」は釣り場を一変させました。「ターンオーバー」という現象です。底の水と上の水がひっくり返るのです。これは気温の低下で上の水が冷やされて下の水と入れ替わる緩やかなターンオーバーがなされる場合もありますが、北風の影響が合わさって、1日でごろっと入れ替わることが多く、今回もこの現象が現れました。水が澄んだのは、濁った上層の水がどこかへ行ったからなのです。ただし、今年の夏は酷暑が続き、底水の溶存酸素が非常に低い状態でした。場所によっては猛毒の硫化水素を発生していたところがあり、その水が上に上がると生き物は全滅します。これが青潮現象で、今回は神戸港の西、芦屋浜〜西宮浜で発生が確認されました。硫化水素の発生まで行かない場合の貧酸素水塊の上昇はいわゆるニガ潮というヤツで、アイナメやガシラが浮いてきていたのはこのためですが、その貧酸素の水が一気に上に回ってくると、それを嫌う魚はいっぺんに移動してしまうのです。クロダイ等は比較的貧酸素に強い魚ですが、シーバスは極端に苦手です。DO(溶存酸素)値3mg/lが微妙な分かれ目で、生きている魚と死んでしまう魚があり、シーバスは死んでしまうようです。
 2日前にプラをしたN選手は内側のキワの釣りでパターンをつかんでいたとのことで、釣況は心配ないと一瞬思ったのですが、前日の予選大会では内側の水道側では1匹も姿を見ませんでした。チヌは浅いタナで活発に就餌していましたが、シーバスに関しては神戸七防はどんどん悪化しているような感じがしました。前日の予選大会の日、私は最初白灯方面へ向いて内側で釣りをして、何の魚の気配も感じなかったのです。「ヤバいことになるかもしれない」と感じました。



【予選大会で爆釣エリアを発見!】
 しかし、誰がこんな偶然をプレゼントしてくれたのか? むちゃくちゃ釣れたエリアが存在したのです。予選を一番で抜け出した小田雅和選手は合計12匹をゲット。プラに来ていた選手では井上清久選手が82cm、4.5kgを釣り、鈴木真人選手は「神戸はいいな〜」と70オーバーのサイズを数匹交えて7匹を釣ったり、薄根選手と荒牧選手がダブルヒットをしたり。この釣果を見る限り「爆釣の状況」があったわけですが、それは、「工事中のオイルフェンスで囲まれたエリア」という本当に限られた場所だったのです。西側のオイルフェンスの近くでは埋立用の石積みが防波堤のように一列に水面まで顔を出していて、このエリアを完璧に塞いでいたのが分かります。底の地形も大きく変わり、全体に浅く、ハンプがいくつかできています。つまり、何らかの影響を受けて、七防南面の「囲まれたエリア」にベイトフィッシュもシーバスも集まってきていたというわけです。
 前日予選に出た人は全員がここで最低1匹を釣り、合格通過しました。
 その成績を書いておきます。
 5時の渡船で渡ってすぐに釣りを開始。
 7:15山下智也選手45cmで一番通過。
 7:30小田雅和選手64cm2070gで2番通過。
 7:49北野健治選手42cm610gで3番通過。
 7:55筒江功治選手64cm220gで4番通過。
 エリアは本部(防波堤中央)より西に200〜300mのエリアと、底からやや離れて500〜600m辺りのエリアの2カ所でした。9時頃になって、白灯方面でがんばっていた人たちが「1匹も釣れない」と帰ってきました。琴浦選手もその中に混じっていましたが、釣れているという情報を聞いて爆釣エリアに入りました。
 9:56琴浦淳次選手60cm1680gで最終通過。





 この結果を見ていた佐川洋介選手は「僕はいつもなら人の集まっている所に割り込みはしないけれど明日は別ですね。あそこしか釣れる気がしない」と正直に状況を見つめていました。

【スタートから乗っている選手がいました!】
 大会当日。情報はもちろん流れていましたが、それをどう考えるかは別です。高いところが苦手という選手や、またカーブが好きという選手もあります。須藤選手は内側でチヌの大型を釣り、西蔵選手や前回の神戸で優勝した乗松選手はカーブでタチウオとサゴシを釣って、結局シーバスをゲットすることはできませんでした。結果、ほとんどが外側の囲まれたエリアでの釣果となった訳ですが、それはそれで非常に面白く、スリリングなやり取りがあったことは事実です。川崎で連勝していた選手が「自分の釣りでは釣れない」と敗北し、大型に狙いを絞った戦略を持った選手が上位に入り、もう1匹を釣れれば逆転できる選手達が最後までがんばった大会でした。テクニック的にもかなり参考になることが随所にありますので、今回も大変勉強になりました。
 それでは今回の釣りを振り返ってみたいと思います。まず、スタート順が大きかったですね。5時18分に1番フライトの3名が出て、最後フライトが5時26分でしたが、5時22分にはファーストヒットの報告がありました。



 スタート順は次の通り。
1琴浦淳次 2井上清久 3中辻大輔 4大坪喜正 5前場伸介 6道口宗作
7山下智也 8田中輝幸 9西蔵忠史 10西田晃大 11平井利明 12宮川朗
13能勢慎 14白井昭己 15下黒沢誠 16小田島裕 17中島昌利 18石塚桂司
19稲垣裕介 20小田雅和 21松田幸二 22竹田津淳 23鈴木真人 24倉本享和
25北野健治 26小田原大介 27河野剛志 28日高毅 29上地一史 30薄根紳悟
31戸村竜太 32尾張泰 33藤島健一 34荒牧伸弥 35佐藤和繋 36中川隆紀
37吉見孝行 38熊川知和 39瀬渡慎太郎 40山岡慶 41藤田博久 42浦野謙一
43杉浦和泉 44矢野斉 45若林義夫 46佐川洋介 47山本祥之 48筒江功治
49小嶋大介 50鈴木勝志 51八木寿美 52福井崇史 53乗松寛明 54須藤泰樹
 優勝の中辻選手は3番でファーストフライト。19番の稲垣選手が東側に向かうまでは全員西に向かって歩いていました。

【朝一に連続ヒット! 勢いの乗った中辻選手】
 ファーストヒットは中辻大輔選手。7時22分に本部にコールがあり、それが途中で突然切れてしまってしばらくつながらなかったのですが、その後でもう一度掛かってきました。釣った場所は本部から500〜600mほどの所。西側オイルフェンスから200mほど手前です(このエリアをAとしておきます)。
 行ってみると中辻選手は2匹を持っています。1匹はこの場所に急ぐついでに内側キワのテクトロで釣って、すぐに電話をして、外側でまたもう1匹釣ってしまったそうです。どちらもルアーはコアマンIP(アイアンプレート)でした。


▶中辻大輔(1匹目)【釣果データ】重量:820g/参考全長:47cm/時間:5時22分/場所:カーブ手前200m内側(エリアA)、距離0m、レンジ1m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(金イワシ)/ロッド:9.6ft/リール:ダイワ・イグジスト2508ハイパー/ライン:PE0.8号/リーダー:ダイワ・モアザンショックリーダー20lb


▶中辻大輔(2匹目)【釣果データ】重量:2600g/参考全長:70cm/時間:5時27分/場所:カーブ手前200m外側(エリアA)、距離50m、レンジ2m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(金イワシ)/ロッド:9.6ft/リール:ダイワ・イグジスト2508ハイパー/ライン:PE0.8号/リーダー:ダイワ・モアザンショックリーダー20lb
 
 中辻選手の2匹目、外側の第1投目で釣ったシーバスがいいウエイトでしたが、今回の優勝を半分ほど決定づけたのは、その前にテクトロで釣った1匹目820gだと思います。2位中島選手にはこの壁が最後まで大きく立ちはだかりました。早足でIPをテクトロするという作戦は、行く所が決まっているフライトの早い選手だからできたことだと言えますが、それをやろうというヒラメキが素晴らしいと思います。2匹合計で3420g。

【稲垣選手がキワでもう1匹獲ります】
 2人目の本部へのコールは、5時44分、稲垣裕介選手でした。本部からかなり離れた場所で、白灯から500m手前ぐらいの所です。
 シーバスの長さは65cmで太った2210g。釣ったルアーはR32センシブのジグヘッドリグ。タックルは岸ジギタックルでした。朝一はキワにわんさか魚が見えていたそうです。


▶稲垣裕介(1匹目)【釣果データ】重量:2210g/参考全長:65cm/時間:5時44分/場所:白灯側2台目タンカーの前外側、距離キワ、レンジ表層 【タックルデータ】ルアー:マーズ・R-32センシブ+コアマン・パワーヘッド98(カタクチクリア)/ロッド:バレーヒル・GANPEKI73SP(7.3ft)/リール:ダイワ・ジリオン100PL/ライン:クレハ・12lb/リーダー:なし



【エリアBでビッグフィッシュを“技あり”ゲット!】
 5時47分、今回釣れた後2つの地点で同時にコールがありました。本部より200mほど西側(赤灯寄り)の地点をエリアB、本部より200mほど東側(白灯寄り)の地点をエリアCと仮に呼ぶことにします。まずエリアBのほうから報告します。
 防波堤のほぼ中央部にあたるこのエリアは、底に何らかの変化があるのか、または潮流の溜まり方なのか判断はできませんが、魚が連続ヒットするエリアでした。朝一は浮いていて、ライズもありました。小型を掛けて数匹連続バラシをしている選手もありましたが、そんな中で、一工夫して大型をゲットした人が、道口宗作選手です。
 サイズはこの日のビッグフィッシュ賞になった3270g・77cm。これを釣ったルアーが光っている。スカジットのIBミノージェット。95ミリのミノーなのである。いわく「ばらしたくなかったので」。当たりルアーであるテッパン(よく飛ぶメタルバイブレーション)のばらしやすいというデメリットを考慮し、また大物を食わすという性能に注目してのミノーの選択だったのだといえます。この1匹で道口選手は4位入賞、さすがでした。


▶道口宗作【釣果データ】重量:3270g/参考全長:77cm/時間:5時47分/場所:赤灯側一番手前のキリン前外側(エリアB)、距離15、レンジ50cm 【タックルデータ】ルアー:スカジットデザインズ・アイビーミノージェット(13g/95mm イズミジャイアン)/ロッド:シマノ・エクスセンス910/リール:ダイワ・イグジスト3000/ライン:バークレイ・ファイヤーライン1.2号/リーダー:フロロ4号

 続いて同じエリアでヒットが続きました。今度は沖堤の名手として名高い宮川朗選手。キャリアが違います。近くで釣っていた道口選手がミノーで釣ったと知ると、シリテンバイブにチェンジ。切り札にしている銀粉カラーをキャストして表層で食わせました。これは62cmながら1900gとグッドウエイトで、5位入賞を果たす魚になりました。モーニングのチャンスに小型の魚で苦しむよりも、目先を変えて一発で良型を食わせる方法を選ぶという戦略があるということですね。


▶宮川朗【釣果データ】重量:1900g/参考全長:62cm/時間:5時49分/場所:中央ハシゴ前外側(エリアB)、距離40m、レンジ1.5m 【タックルデータ】ルアー:マドネスジャパン・シリテンバイブ73(銀粉キビナゴ)/ロッド:ゼファー・ブレードマスター10.6ft/リール:ダイワ・銀狼/ライン:PE1号/リーダー:シーガー・グランドマックスFX4号

 同じ時間帯にエリアC(本部東側200m)で釣った選手も2人ありました。まずは福井崇史選手。710g・45cmをバリッド90Hでゲット。群れが回ってきたワンチャンスに表層で食いつかせました。


▶福井崇史710g【釣果データ】重量:710g/参考全長:45cm/時間:5時47分/場所:本部から東に200m外側、距離60m、レンジ上 【タックルデータ】ルアー:ラッキークラフト・バリッド90H(カタクチ)/ロッド:ダイワ・ブランジーノ96MML(9.6ft)/リール:ダイワ・トーナメントISO3000LBD/ライン:ライトジギングPE16lb/リーダー:シーガー・グランドマックスFX4号

 もう一人は杉浦和泉選手。IPで1kgちょうどをゲット。どちらも「遠投、表層」というのがヒットパターンです。

▶杉浦和泉(1匹目)【釣果データ】重量:1000g/参考全長:49cm/時間:5時47分/場所:本部から東に200m、距離40m、レンジ1〜2m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(イワシ)/ロッド:シマノ・AR-C S906L 9.6ft/リール:シマノ・ハイパーホース/ライン:シマノ・パワープロ0.6号/リーダー:4号

【数狙いか、型狙いか、それが分かれ目!】
 まだスタートから30分ほどですが順調に釣れています。日の出の前後30分、合計1時間は釣れそうな気配ですが、やはり釣れるのは外側のオイルフェンスで囲まれたエリアに集中してきたようです。
 5時53分には八木寿美選手が770g・46cmをゲット。痩せているので小さく見えますが、神戸以外ならまあまあのサイズなのです。


▶八木寿美【釣果データ】重量:770g/参考全長:46cm/時間:5時53分/場所:本部より西へ500m外側(エリアA)、距離50、レンジ1m 【タックルデータ】ルアー:オサムズファクトリー・ボトムトライブ(30g/イワシ)/ロッド:シマノ・エクスセンス910/リール:ダイワ・イグジスト3012/ライン:PE1号/リーダー:シーガー・FX4号60cm

 続いてエリアAで中島昌利選手が1匹目を上げました。66cm・2170gの魚。この人が釣る魚はいつもグッドウエイトなのですが、大会を重ねているとその秘密がだんだんとわかってきました。ルアーアクションが半端じゃないのです。ストップ&ゴー、スラックジャーク、細かいジャーク、スピード変化など、レンジ攻略を行いながら常にルアーに変化を与え続けます。全トレースがすべて変化の連続という釣り人は今まで見たことがありません。普段は休む釣りもあるのでしょうが、大会では休みなくやり続けていました。1匹目を釣ったルアーはバリッド70Hでした。


▶中島昌利(1匹目)【釣果データ】重量:2170g/参考全長:66cm/時間:5時58分/場所:赤灯方面外側石積み横(エリアA)、距離5m、レンジ1m 【タックルデータ】ルアー:ラッキークラフト・バリッド70H(15g/イワシホロ)/ロッド:ダイワ・ブランジーノAGS97/リール:ダイワ・イグジスト2508R/ライン:サンライン・キャストアウェイ0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3.5号

 昨日の直前予選で爆釣していた小田雅和選手も1匹ゲット。ルアーは昨日のヒットルアーではなくブレードベイトです。場所や時間が同じでも、同じパターンでは釣らしてはもらえません。


▶小田雅和【釣果データ】重量:1350g/参考全長:52cm/時間:6時13分/場所:カーブから500mくらい外側(エリアA)、距離50m、レンジ表層 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード30/ロッド:ダイコー・タイドマーク96/08(9.6ft)/リール:ダイワ・イグジストハイパー2508/ライン:PE1号/リーダー:16lb

 小型ながら杉浦和泉選手は2匹目を上げました。このサイズをばらさない戦略は長年の経験がものをいうのだと思います。数釣りか型狙いかは各々の考え方次第ですが。2匹合計で1590gとなり、杉浦選手は結果6位に入ります。

▶杉浦和泉(2匹目)【釣果データ】重量:590g/参考全長:42cm/時間:6時30分/場所:本部から東に200m外側(エリアC)、距離50m、レンジ1〜2m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(イワシ)/ロッド:シマノ・AR-C S906L 9.6ft/リール:シマノ・ハイパーホース/ライン:シマノ・パワープロ0.6号/リーダー:4号

 中島昌利選手は数狙いではなく、型狙いに釣り方を絞っていました。「表層の小型の下には大型がいるだろう」との考えで、周りで釣っているほとんどの選手が遠投の表層曳きであるのに対して、独自の考えで、底まで落としてから、様々なアクションと加えつつ誘い出すメソッドに徹しました。ルアーはスピンボード。聞きなれないかもしれませんが昔から実績のあるメタルバイブ。振れの大きいIPと振れの細かいな湾バイブの中間ぐらいの使いやすいアクションだそうです。釣ったサイズは1810g・60cm。これで2匹合計3980g。一気に1位に躍り出ました。

▶中島昌利(2匹目)【釣果データ】重量:1810g/参考全長:60cm/時間:6時31分/場所:赤灯方面外側石積み横(エリアA)、距離5m、レンジ1m 【タックルデータ】ルアー:ラッキークラフト・スピンボード(パロット)/ロッド:ダイワ・ブランジーノAGS97/リール:ダイワ・イグジスト2508R/ライン:サンライン・キャストアウェイ0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3.5号

 その後は約30分あいて、7時3分に戸村竜太選手が750g・45cmをIPでゲット。

▶戸村竜太【釣果データ】重量:750g/参考全長:45cm/時間:7時3分/場所:本部から赤灯へ200m外側(エリアB)、距離70mくらい、レンジ1〜1.2m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(イワシ、CTFアワビ貼)/ロッド:ゼファー・ブレードマスターPZS-106/リール:ダイワ・09トーナメントISOZ競技LBD/ライン:PE0.6号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス16lb 1m

 その50分後、筒江功治選手が1390g・55cmを釣ります。7時前後は一気に食いが落ちた時間帯でした。しかし、コアマンIPの人気と実力はすごいもんがあります。

▶筒江功治1390g【釣果データ】重量:1390g/参考全長:55cm/時間:7時52分/場所:本部西500m外向き(エリアA)、距離50m、レンジ表層 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(
イワシゴールド)/ロッド:9.7ft/リール:ダイワ・セルテート3000/ライン:0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックス3号



【エリアCで稲垣選手は2匹目を、佐川選手はさすがの1匹を手にします】
 1匹目をワームテクトロで釣った稲垣裕介選手は、2匹目を今度はIPでキャッチしました。場所はエリアC、どちらかといえば人気がないほうのエリアでした。距離10mのブレイク狙いで1100g・51.5cmをキャッチ。これで2匹合計3310g。この時点で中島選手(3980g)、中辻選手(3420g)に続き、稲垣選手は暫定3位。3人とももう1匹が欲しいところです。


▶稲垣裕介(2匹目)【釣果データ】重量:1100g/参考全長:51.5cm/時間:7時53分/場所:本部から白灯に300m外側(エリアC)、距離10m、レンジ表層 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(マコイワシ)/ロッド:ゼファー・ストリームマスター98(9.8ft)/リール:ダイワ・トーナメントISOZ2500LBD/ライン:ダイワ・ブランジーノ0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックス4号80cm

 そんな中、年間1位(アングラーオブイヤー)を狙う佐川洋介選手が、それを確定する1匹を上げました。1460g・58cmの立派な魚体。比較的人の少ないエリアCに入り、IPを使った遠投・表層曳きというベーシックパターンでキャッチしました。ただし、ベーシックパターンで釣れるといっても、全員がそれをやっているのに、やはり釣れる選手とそうでない選手がいるのは、曳き方の違いがあるということだと思います。佐川選手の場合、変化を要所要所に入れるリトリーブ法ですが、レンジの上げ下げやスピード変化などをベースにした釣り方では、今回の魚は反応しなかったのかもしれません。


▶佐川洋介1460g【釣果データ】重量:1460g/参考全長:58cm/時間:7時59分/場所:本部より白灯側300m外(エリアC)、距離60m、レンジ上から2mくらい 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(ピンクヘッド)/ロッド:ゴールデンミーン・キャスバル9ft/リール:シマノ・07ステラ4000S/ライン:PE1号18lb/リーダー:シーガー・グランドマックスFX4号16lb 1.5m

【3匹目を手にしたのは中辻大輔選手!】
 結局、ヒットさせるのはアクションであることに気づき、それをやり続けた選手が、プレッシャーのかかった釣れない時間帯に結果を残したのだと言えるでしょう。
 3匹目を誰が釣るのかが、勝負の分かれ目でしたが、中辻選手は2匹目を釣ったあとノンキーパー(35cmぐらい)を2匹追加しており、その2匹がヒットパターンを教えてくれたといいます。遠投の表層引きだけではだめで、ジャークを入れて、リフト&フォールようなアクションで誘うとバイトがあり、周りでは、その小型が釣れた後で大型が来ていると判断していました。小型の群れと大型の群れが一緒に回遊しているのでしょう。
 中辻選手の3匹目はノンキーを釣った後でガツンときました。遠投の表層リフト&フォールの釣りをうまくこなせたのは強めの9.6ftのロッドを持ってきたからでした。すべての戦略が当たり、この日の勝利を決定する2200g・66cmという見事な魚をゲット。3匹合計5620gで、ルーキーイヤーにして技術交流会初優勝です。おめでとうございました!


▶中辻大輔(3匹目)【釣果データ】重量:2200g/参考全長:66cm/時間:8時17分/場所:カーブ手前200m外側(エリアA)、距離50m、レンジ2m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(金イワシ)/ロッド:9.6ft/リール:ダイワ・イグジスト2508ハイパー/ライン:0.8号/リーダー:ダイワ・モアザンショックリーダー20lb

 その後は魚の反応がさらになくなり、ヒットが途絶えました。10時30分ストップフィッシングまでの2時間の間に釣れたのは2匹だけ。小嶋大介選手は1740g、矢野斉氏選手は1350gというグッドサイズです。いずれもルアーはIPですが、釣ったレンジが中層であるという点が今までとは違いました。


▶小嶋大介【釣果データ】重量:1740g/参考全長:62.5cm/時間:8時33分/場所:本部から200m赤灯側外側、距離30m、レンジカウント5 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(マコイワシ)/ロッド:ゼファー・PZS-96(9.6ft)/リール:ダイワ・トーナメントISO2500LBD/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックス3号


▶矢野斉【釣果データ】重量:1350g/参考全長:55cm/時間:9時45分/場所:カーブ手前外側、距離10m、レンジ中層 【タックルデータ】ルアー:コアマン・IP-26(マコイワシ)/ロッド:ゼファー・エクセルキャスター9.6ft/リール:ダイワ・セルテート2500R/ライン:バークレイ・ファイヤーライン1.2号/リーダー:シーガー・グランドマックス5号



<総合結果>
①中辻大輔820g(1匹目)重量:820g/参考全長:47cm/時間:5時30分
 中辻大輔2600g(2匹目)重量:2600g/参考全長:70cm/時間:5時35分
 中辻大輔2200g(3匹目)重量:2200g/参考全長:66cm/時間:8時17分
②中島昌利2170g(1匹目)重量:2170g/参考全長:66cm/時間:5時58分
 中島昌利1810g(2匹目)重量:1810g/参考全長:60cm/時間:6時31分
③稲垣裕介2210g(1匹目)重量:2210g/参考全長:65cm/時間:5時44分
 稲垣裕介1100g(2匹目)重量:1100g/参考全長:51.5cm/時間:7時53分
④道口宗作3270g 重量:3270g/参考全長:77cm/時間:5時47分
⑤宮川朗1900g 重量:1900g/参考全長:62cm/時間:5時49分
⑥小嶋大介1740g 重量:1740g/参考全長:62.5cm/時間:8時33分
⑦杉浦和泉1000g(1匹目)重量:1000g/参考全長:49cm/時間:5時47分
 杉浦和泉590g(2匹目)重量:590g/参考全長:42cm/時間:6時30分
⑧佐川洋介1460g 重量:1460g/参考全長:58cm/時間:7時59分
⑨筒江功治1390g 重量:1390g/参考全長:55cm/時間:7時52分
⑩矢野斉1350g 重量:1350g/参考全長:55cm/時間:9時45分
⑪小田雅和1350g 重量:1350g/参考全長:52cm/時間:6時13分
⑫八木寿美770g 重量:770g/参考全長:46cm/時間:5時53分
⑬戸村竜太750g 重量:750g/参考全長:45cm/時間:7時3分
⑭福井崇史710g 重量:710g/参考全長:45cm/時間:5時47分


<表彰式> (聞き手:萱間修WSS会長)

第5位:No.77 宮川朗
―今日釣られたのは一本でしたが、他にアタリはあったんですか?
宮川―小さいアタリは何回かあったんですけど、ヒットとまではいかなかったです。
―ルアーはシリテン73銀粉キビナゴとのことですが、これはどんなルアーですか?
宮川―銀粉をまぜて少しフラッシングを強くしたものです。
―遠投で釣ることを考えておられたんですか?
宮川―そうですね。周りがテッパンをよく投げていたので、あえてシリコン系の波動の小さいナチュラルのタイプにしました。



第4位:No.147 道口宗作
―宮川さんと同じような場所で釣られましたよね。連続で来たんですか?
道口―そうですね。ほぼ同時でした。
―本部から200〜300m赤灯へ行った所にひとつの釣れる場所がありましたね。その場所を狙ったのはどういう理由からですか?
道口―いや、単純に昨日すごく釣れていたので。それに乗らせてもらおうかなと。
―あのエリアともう一つ西のエリアと二つありましたけど、手前へ行かれた理由は?
道口―あまり考えてないですね。
―ルアーはアイビーミノージェット。これも周りがテッパンで釣れていたのは分かっていたと思うんですが、これを使った理由は?
道口―数がすごく釣れてると聞いていたので、とりあえずバラしたくなかったので、軽いルアーを使いました。


第3位:No.158 稲垣裕介
―1匹目の釣られた場所と攻め方を教えて下さい。
稲垣―本部からスタートしてずっとテクトロしていて、シーバスが着いてるのも見えてたので、ワームを替えたりいろいろ工夫して、何とか乗せることができました。
―スタートは早い方だったんですか?
稲垣―30番以内だったらテクトロしようと決めていました。25番だったので。
―白灯方面は空いていましたか?
稲垣―僕がスタートする時は多分初めて僕が白灯方面へ向かったと思います。
―それで結構アタリがあったと。
稲垣―バイトも何回かあってバラシも2回あって、なかなかいいなっていうのは分かったので。
―朝一のキワっていうのはやっぱり王道なわけですね。では、2匹目は?
稲垣―白灯にテクトロで行った帰りに外側のブレイクの所に投げて、落とした瞬間に食ってきました。
―ルアーは?
稲垣―コアマンのアイアンプレートです。
―今回の人気はすごいですね。キャストの距離を見ていてもすごい飛んでいましたね。



第2位:No.150 中島昌利
―今日の戦略を教えて下さい。
中島―前日プラで白灯のほうへ入ったんですが、まったく釣れなくて。帰りの船で一人10本くらい釣ったというのを聞いて、今日は赤灯方面へ行こうと決めていました。で、ポイントに着いたら水面にかなりベイトが浮いていたので、水面を探っていたんですけど、小さいのばかりがバイトしてくる状態だったので。底に沈めっぱなしで、ピックアップ寸前に下から出てくるのを狙って。
―鉄板で表層で釣れていたのも分かってて、表層にベイトがいるのも分かってて、底まで沈めて釣ったと。
中島―上だと小さいのが出てしまうので、(大きいのは)下におるんちゃうかなと。
―中島さんの釣りを見ていて思ったのは、常にアクションつけて引いておられますね。食わせの間というか、緩急というか。動き続けてしんどくないですか?
中島―今までは途中でやめていたんですけど、今日はもう後がなかったので最後まで頑張りました(笑)。



優勝:No.341 中辻大輔
―今日の戦略を教えてください。
中辻―ノープランで来たんですけど、北野さんと小田くんが「ここ釣れるぞ」と教えてくれたので。完全乗っかりで。
―スタート順はよかったんですか?
中辻―1番フライトだったのでテクトロで歩いていって、目的地の内側で1匹釣って。
―(会場に向かって聞く)中辻さんの他に内側で釣られた方いらっしゃいますか? いない? 内側ではこの1匹だけでしたね。これが大きく効いた。
中辻―で、検量を待ってる間に、正面のボイルを取り始めてそこでもう1本捕りました。
―3匹目はどういう感じで?
中辻―3匹目まではしばらく釣れない時間が続いたんですけど、その間にマメ2匹挟んで、ストレートに巻いてたら釣れないなということに気付いたんですよ。表層のリフト&フォールだけバイトがあるなって思って。距離が遠いのでちゃんとリフト&フォールになってないと思うんですけど。
―使ったルアーは?
中辻―アイアンプレートです。
―今日はすごいですね、アイアンプレート。それと中辻選手は、ロッドは比較的硬めの竿を使ってますよね?
中辻―前まで使ってた竿がちょっと柔らかかったので、パワーブレードとかアイアンプレートを使ってみたら弱いなと感じたので、ちょっと硬めの竿を持ってきました。
―釣った場所ですが。あそこにはイワシがすごい固まってましたよね。
中辻―手前でボイルしてるのは小さいやつで、沖でボイルしてるのは大きいやつという気がしたので、ずっと沖目狙いです。IPって、ゆっくり巻いたら動かないので、動かないのと動くのを使い分ける感じでやりました。



(萱間修WSS会長より年間1位の発表、今後についての挨拶)
萱間―皆さんお疲れさまでした。今日の結果で佐川洋介さんがアングラー・オブ・ザ・イヤーに決定いたしました。おめでとうございます。今年一年の戦い方を振り返って一言お願いします。
佐川―運良く2回優勝できたんですけど、やっぱり安定して勝ちたい、1回優勝するよりも毎回お立ち台に上がれるように、というのを心がけていた一年だったような気がします。
萱間―またクラシックで改めて表彰させていただきたいと思います。これで技術交流会4戦が終わりました。クラシックを締めとして来年へ向かっていくんですが、関西の方も、クラシックへ出られる方も、出られない方もぜひ観戦に来ていただきたいと思います。クラシックが終わりましたら選手会のようなものを立ち上げて、皆さんのいろんなご意見をお聞きできる環境を作ろうと思っています。関西の方は関西の方で誰か役員になっていただいて、もっとこうしたほうがいいんじゃないか、ここを改善してほしいなという意見をお話しできたらと思います。
それと、私はWSS以外に釣り場を守る活動として釣り文化協会というのをやっているんですが、大阪湾ゴミピックアップというイベントを11月7日に開催します。もう5年目になりますが、一昨年から大阪の泉南地区で重点的にやらせていただいています。釣りを楽しむことが釣り場を守ることにつながる、釣り人は自然の監視員であるということを言い続けていますが、これは一人ではなかなかできないことですので、ぜひ参加していただきたいと思います。今回は、チャリティー釣具大交換会として、参加費の代わりに皆さんからいらなくなった釣り具を持ってきていただいて、おひとり500ポイントお渡しします。清掃大会終了後、皆さんから集めた釣り具に協賛していただいた釣り具を加えて、ポイントと交換してもらうということをします。交換のために余分に買っていただいたチケットの売り上げだけが運営費にまわるという形ですね。他にもランチパーティーとして鮎の天ぷらなども用意しています。ぜひご参加いただきたいと思っています。よろしくお願いいたします」



(クレハ山中誠治様よりご挨拶)
「皆さま今日はお疲れさまでした。2007年から今年4年目ということで、皆さんの技術の向上、それからマナーの向上に頑張っていただいてここまで来られていると思います。シーガーのほうも今後いい製品を作って、皆さんに喜んでいただけるように頑張っていきたいと思います。今日はどうもお疲れ様でした、ありがとうございました。」

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