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Report - ■全日本シーバス技術交流会「エバーグリーンカップ大阪湾大会」レポート

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■全日本シーバス技術交流会「エバーグリーンカップ大阪湾大会」レポート2010/08/22

超真夏の神戸沖大会、乗松寛明選手がバイブレーションで初優勝を飾る! 

開催日:平成22年8月22日(日)/21(土)に直前予選大会を開催
場所:神戸港第7防波堤(神戸渡船を利用)
航空写真はこちら
天候:晴れ/気温27.5〜32℃/風向=南南西、風速1〜3m/s
こちら
天気図はこちら
潮:中潮(満5:00頃、干12:00頃)
参加選手:70名(前日予選は13名)
進行:3時30分〜4時受付、4時15分出船、4時40分渡礁
   4時50分開会式、5時スタート、10時30分ストップフィッシング
   11時帰着、12時表彰式
審査:5匹重量、リミット40cm
大会委員長:萱間修
審判員:弓削和夫、橋井峯雄、澤野豊誠、小川晃広、北原一平、北谷誠丈、萱間朝

 8月22日、大阪では猛暑&熱帯夜が1週間も続いていました。世界一暑苦しい日本列島の都市部。その近くに住んでいる魚にとっても、かなり厳しい状態かもしれません。分かりませんが…自分が魚だったら、日中は日陰で休んで、夜中に遊び&食事に行くかもしれないですね。とにかく、あれほど爆釣していた神戸7防が、2週間前からぱたっと食わなくなりました。
 しかしその難しい状況でも結果は出るものです。そこが名手の名手たる所以であり、その差がテクニックの違いですから、技術交流会というのは本当にすごいことをやっているんだと思います。今までなら「土用隠れだからいないヨ」「七防にはいないヨ」といった経験者的な言い訳で通っていたのが否定されたのですから面白いですね。たかがシーバス釣りですが、こんなに面白いゲームが行なわれたということを今回もレポートしたいと思います。

【強い魚は強い!】
 今回は最初に成績表を見ていただこうと思います。
1位:No.200乗松寛明 6600g(3640g/2960g)
2位:No.263吉見孝行 5630g(3420g/2210g)
3位:No.252中川隆紀 4570g(3480g/1090g)
4位:No.258下黒沢誠 4510g(1590g/2920g)
5位:No.231浦野謙一 3440g
6位:No.187福井崇史 3360g
7位:No.011原島 傑 3140g
8位:No.271渡邉泰則 3070g
9位:No.131冨 直人 3050g
10位:No.076矢野 斉 2940g
11位:No.338山岡 慶 2930g
12位:No.033前場伸介 2360g
13位:No.122小田原大介2300g
14位:No.154平井利明 2100g
15位:No.043佐川洋介 1820g
16位:No.022杉本茂昭 1660g
17位:No.262小西憲悟 1450g
18位:No.272須藤泰樹 1380g
19位:No.257大坪喜正 1320g
 ノンキーパーは35cm1匹聞いているだけで、全部ビッグウエイトでした。アベレージウエイトは2505.65g。長さは68.13cmです。
 シーバスばかりではなくいろんな釣りをしていると、<周りがぜんぜん釣れない時に単独で釣れる魚がびっくりするほどデカい>ということが時々ありますが、あれはひょっとしたら「単独」ではなく、パターンなのかもしれません。一人や数人では分からないのですが、今回70人という選手が釣ったパターンを総合すると、条件が悪い時にも「強い魚」が出てくるという事実があり、また「強い魚しか出てこない」「出る時間帯にはあちこちで同時に出る」といった事実まで見えてきました。釣った魚のウエイトはばらばらで、エサを食える状況に差があることが分かりますが、釣った魚はほとんど全部太っている魚でした。つまり、夏バテとか夏やせとかという感覚は魚の世界にはないのかもしれない… 溶存酸素が十分にあり、エサが十分にあれば、シーバスは十分に元気なのだと思いました。釣ってすぐに死んでしまうヤツもいるので、魚にとって「高水温は非常に危険」であることに間違いないのですが、そんな中にもヤル気のある魚たちがこんなにいるということが分かったのは重要です。

【まずは「直前予選大会」の報告から】
 さて、今回の大会の前日に「直前予選大会」を開催しました。実力があるのに本戦への出場権を取れていないメンバーもたくさんいます。運も味方につけるのは人生でも難しいことですが、別に予選と考えずに、「本戦を1日早く楽しむ」つもりで参加していただければ楽しんでいただけるのではないかと思っています。
 今回は13人が出場して、3人が通過しました。3週間前なら全員が30分以内に釣っていたかもしれませんが、今年の七防は厳しいですね。10名の方、残念でした。また次回参加して下さい。


<結果> 1位 杉本茂昭 7:07 4130g 81cm 白灯より200m内側
     2位 山岡 慶 8:14 3510g 77cm 赤灯手前内側
     3位 荒牧伸弥 8:04 3300g 78cm 赤灯手前100m内側
 予選1位は4130g、2位3510g、3位3300gとすごいウエイトの魚ばかりでした。予選メンバー以外に20人ぐらいプラクティスに上がったメンバーがいましたが、杉本選手の4kgアップはその中でも飛び抜けてデカい魚でした。次の日の読みができたことも大きかったと思います。
 一緒にプラクティスに上がっていた人の中では、中島昌利選手、前場伸介選手、畑中誠選手、小田原大介選手などがいい感触をつかんでいたようです。

【関西勢は35名!】
 当日です。神戸港第8突堤の渡船場から4時10分出船。七防の中央部に上がります。大会のスタートは5時7分。スタート順は次の通り。
1西蔵忠史 2井上清久 3宮川智道 4竹田津淳 5乗松寛明 6小嶋大介
7熊川知和 8大坪喜正 9山岡慶 10舩戸健司 11中島昌利 12加田智己
13鈴木真人 14原島傑 15小田原大介 16矢野斉 17西田晃大 18山本祥之
19杉本茂昭 20上地一史 21渡邉享子 22藤島健一 23木下和哉 24冨直人
25下黒沢誠 26中辻大輔 27日高毅 28尾張泰 29倉本享和 30宮川朗
31清水俊 32松田幸二 33横田裕昭 34戸村竜太 35中川隆紀 36宮基之
37河野剛志 38小田島裕 39増田拓人 40瀬渡慎太郎 41三宅伸豪 42佐藤和繋
43小西憲悟 44会沢明仁 45磯崎大介 46福井崇史 47須藤泰樹 48薄根紳悟
49渡邉泰則 50宮本正治 51田中輝幸 52畑中誠 53鈴木勝志 54山本義幸
55石塚桂司 56若林義夫 57佐川洋介 58道口宗作 59藤原邦浩 60藤田博久
61杉浦和泉 62吉見孝行 63前場伸介 64浦野謙一 65高谷友之 66平井利明
67稲垣裕介 68八木寿美 69小川将史 70白井昭己
 中部と関東のメンバーが35人、迎え撃つ関西メンバーが35人でした。


【ファーストフィッシュは“カーブ”付近から】
 神戸七防では南西の緩い風が吹いていました。赤灯〜カーブ付近はいい風が当たっています。朝一に釣れたのはこの付近です。中央部〜白灯はまだ潮目ができていませんでしたが、カーブ付近では潮のヨレがあり、時折ベイトが追われていました。
 ファーストフィッシュを釣ったのは、5時46分、大坪喜正選手。湾バイブで1320gです。関東勢の注目選手は前日の下見でカーブに的を絞っていました。スタートしてカーブまで歩いて20分、釣り始めてしばらくしてガツン! 正解でした。


▶大坪喜正【釣果データ】重量:1320g/参考全長:53cm/時間:5時46分/場所:カーブ内側、距離40m、レンジ5m 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(26g黄色)/ロッド:モアザン・ブランジーノ96MML(9.6ft)/リール:シマノ・ステラ4000S/ライン:PE1.2号/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3号1m

 2匹目を釣ったのは、5時53分、山岡慶選手。ルアーは最近配られているプロトの鉄板で、魚は2930gのグッドウエイトでした。山岡選手は直前予選からの勝ち上がりです。「昨日と同じ釣りで釣れました! 同じくらいのサイズです! 場所も同じ所です!」と狙い通りに釣った興奮を伝えてくれました。


▶山岡慶【釣果データ】重量:2930g/参考全長:73cm/時間:5時53分/場所:カーブ内側、距離30m、レンジ5m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・プロトタイプ/ロッド:エバーグリーン10.6ft/リール:シマノ・エクスセンス4000S/ライン:PEライン/リーダー:クレハ20lb

 3匹目もカーブ付近の赤灯寄りで、6時26分、平井俊明選手。サイズは2100g、ルアーはマービー90。
釣れているサイズがまちまちで、50cm台(1〜2kg)、60cm台(2〜3kg)、70cm台(3〜4kg)が出ているということは、様々な群れが集まっている状態ですから、かなり良い時合であると言えます。ただし、いわゆる「ぐるぐるどっかん!」で簡単に釣れるわけではなく、魚はかなり気むずかしい状態なのか、賢いのか、なかなかヒットしてくれません。


▶平井利明【釣果データ】重量:2100g/参考全長:64cm/時間:6時26分/場所:赤灯から200m、距離40m、レンジ10m 【タックルデータ】ルアー:エバーグリーン・マービー90(マイワシ)/ロッド:ゼファー・PZS-106/リール:ダイワ・イグジスト2508/ライン:PE1.0号/リーダー:シーガー・グランドマックスFX4号

 4匹目、5匹目もカーブ付近で出ています。
 4匹目が6時30分、乗松寛明選手の1匹目ですが、これが3640gでビッグフィッシュ賞となる魚です。77cmでしたが腹がぱんぱんに膨らんでいますから、ベイトをたくさん食っている魚であることがわかります。ベイトを今食ったか、これから食おうとしているかでウエイトが変わるのですから、餌がいっぱいあるエリアの釣りが有利だといえるでしょう。乗松選手のヒットルアーはバリッド90。鉄板でもプラでもよいのかもしれませんが、レンジ、スピード、タイミング、アクション、コースなど、かなりシビアなような感じです。


▶乗松寛明(1匹目)【釣果データ】重量:3640g/参考全長:77cm/時間:6時30分/場所:カーブ内側、距離50m、レンジ中層 【タックルデータ】ルアー:ラッキークラフト・バリッド90H(28g特別カラー)/ロッド:シマノ・エクスセンス910(9.1ft)/リール:シマノ・ステラ3000HG/ライン:16lb/リーダー:シーガー・グランドマックスFX20lb 2m

 矢野斉選手は6時31分、カーブから少し東寄りで、2940gをキャッチ。ルアーはパワーブレード。2940gの太い魚でした。

▶矢野斉【釣果データ】重量:2940g/参考全長:76cm/時間:6時31分/場所:カーブ手前100mくらい、距離5m、レンジ底 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード(パープルいわし)/ロッド:ゼファー・エクセルキャスター96/リール:ダイワ・セルテート2500R/ライン:バークレイ・ファイヤーライン1.5号/リーダー:シーガー・グランドマックス5号



【2時間が経過し、白灯〜本部前でも釣れ出す!】
 この日、スタートから2時間はカーブ付近の独断場でした。ベイトフィッシュも多く、シーバスの群れも数多くありましたから、エリアの選定は重要なのですが、ただ、他のエリアでも1か所だけ意外な反応があった場所があります。この日、ほとんどの人が外側を捨てていたのですが、朝一に本部裏西側で底を探っていた富直人選手にデカいサイズが来て、ラインブレイクでバラした一発がありました。外側は埋め立ての工事が進んでいて、底にずた袋が投げ入れられているみたいで、釣りにくいし、フェンスの影響で流れも悪いのでベイトも少なく、シーバスは望み薄だったのですが、侮ってはいけませんね。

 2時間が経過し、7時過ぎになって、内側に流れが出てきました。本部(防波堤中央部)付近、そして、白灯寄りのエリアでも同時に結果が出始めました。
まずは、東コンテナヤード前の白灯寄りで、中川隆紀選手が3480gを上げます。この魚が81cm、昨日同じエリアで杉本選手が釣った魚に比べるとウエイトがありませんでした。ヒットルアーはパワーブレード。「渋いと聞いていたので、曳き方はスローリトリーブに徹することを考えた」と話してくれました。


▶中川隆紀(1匹目)【釣果データ】重量:3480g/参考全長:81cm/時間:7時5分/場所:白灯からキリン3本目内側、距離40m、レンジ2〜3m 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード(30gマコイワシ)/ロッド:9.3ft/リール:シマノ・ステラC3000/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガー・リアルFX5号

 続いて7時40分、防波堤中央部内側(本部前)で、原島傑選手が3140gをキャッチ。ルアーはみなさんよくご存じのオリジナルブレードベイト。


▶原島傑【釣果データ】重量:3140g/参考全長:72cm/時間:7時40分/場所:本部前、距離50m、レンジボトム付近 【タックルデータ】ルアー:オリジナルスピンテール29g/ロッド:9.8ft/リール:シマノ・ステラ4000S/ライン:バークレイ・ファイヤーラインEXT0.8号/リーダー:バークレイ・ファイヤーラインリーダー30lb


【乗松選手、2匹目も3kgクラスで大きくリード!】
 カーブ付近の“時合”は6時半頃から1時間ほど空きましたが、釣れる気配が消えたわけではありません。選手達は最初に入った位置をあまり動かず、時折沖で起こる小さな変化(ナブラ)と潮目の変化と周り見て投げ続けていました。
 最初に2匹目を上げたのが、今回優勝した乗松寛明選手です。サイズはほぼ3kgの2960g。これも1匹目と同じくグッドウエイトです。2匹で6600gはかなり良い数字。今回の釣れているサイズなら最低3匹釣らなければ越せないウエイトです。ヒットルアーはレンジバイブ80ES。乗松選手がルアーローテーションしたものも写真に撮っていますので見て下さい。


 釣り方を見ていると、変化する流れをつかみつつ、目先を変えることと、流れに対していい角度で入れているんだなと思いました(詳しい釣り方についてはいずれ本人に書いてもらおうと思います)。取り込み方も完璧でしたね。デカい魚が何度も跳ねましたが、かなり落ち着いた取り込みでした。優勝インタビューでも話されましたが、「前々年度からバラシで悔しい思いを何度もしたのでしっかり練習した」そうです。



 
▶乗松寛明(2匹目)【釣果データ】重量:2960g/参考全長:74cm/時間:7時47分/場所:カーブ内側、距離50m、レンジ中層 【タックルデータ】ルアー:バスデイ・レンジバイブ80ES(キビナゴ)/ロッド:シマノ・エクスセンス910(9.1ft)/リール:シマノ・ステラ3000HG/ライン:16lb/リーダー:シーガー・グランドマックスFX20lb 2m

 乗松選手が2匹目を上げてすぐに、乗松選手より50m赤灯側に入っていた吉見孝行選手がグッドサイズをキャッチ。良い流れが入った時は、ほぼ同時に釣れるようです。釣ったサイズは乗松選手の1匹目と同じぐらいのビッグフィッシュ。ヒットレンジが10mということは、ほぼボトム狙いで釣っているということです。3420gでした。


▶吉見孝行(1匹目)【釣果データ】重量:3420g/参考全長:77cm/時間:7時50分/場所:カーブ内側、距離20m、レンジ10カウント 【タックルデータ】ルアー:コアマン・プロトタイプ/ロッド:ダイワ・ラブラックス96ML/リール:ダイワ・インパルトLBD競技/ライン:サンライン・キャストアウェイ0.8号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス16lb 80cm

 ほぼ同じ時間にあと2匹(全部で4匹も!)上がっています。場所は中央部付近とカーブの直線側です。つまり、場所が違っていても、潮目が違っていても、シーバスが食ってくるタイミングが同じだということ。同時によい潮目が出来上がるメカニズムがあるのか? それとも、時間・風・日陰等々が影響しているのか? 全く分かりませんが、同じ時間帯に違う場所で食いが立つというのは面白い現象です。
 7時51分、下黒沢誠選手が本部から150mの場所で1590gをキャッチ。釣ったレンジは底。ルアーは湾バイブです。


▶下黒沢誠(1匹目)【釣果データ】重量:1590g/参考全長:58.5cm/時間:7時51分/場所:本部から150mくらい西の内側、距離2m、レンジ底 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(26gブラックアワビ)/ロッド:ダイワ・ラブラックス98PE(9.8ft)/リール:シマノ・ステラ4000S/ライン:PE0.8/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3号30cm

 須藤泰樹選手は7時53分、カーブから東へ100m辺りで1380gをキャッチ。レンジは同じく底の層で、ルアーはパワーブレードでした。


▶須藤泰樹【釣果データ】重量:1380g/参考全長:56cm/時間:7時53分/場所:カーブから東へ100m、距離20m、レンジボトム 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード(イズミジャイアン)/ロッド:シマノ・オシアAR-C906L/リール:シマノ・ツインパワー4000S/ライン:サンライン・キャストアウェイ1号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス16lb 80cm



【3時間経過、8時台をにぎわしたのはこの男達!】
 その後、8時5分頃にも3匹の時合がありました。何故か釣れる時間が重なる面白現象です。
 まず、佐川洋介選手と前日勝ち上がった杉本茂昭選手が8時5分、同じ時間に釣り上げました。場所は佐川選手が中央部、杉本選手が白灯の手前500mの場所でした。そのすぐ後で、今度はカーブ寄りの場所で福井崇史選手が
 佐川選手は、「朝一にキワの魚を狙いに行って時間をロスした」と言っていましたが、一通りやった上で、釣りを合わせてきたのはさすがチャンピオン(ランキング1位)です。釣り方も(周りの人がいる前で実演してくれましたが)マービー90にイレギュラーなダートを入れるというジャーキングテクニックなのですが、言った通りにそれでヒットさせたのは、見ていてやっぱり驚きますね。サイズは1820g。ボトムレンジでした。それと、佐川選手がすごいのは、その後すぐにもう1匹釣ったことです。これはバラしてしまいましたが、もし釣っていたら、上位に食い込んでいたでしょう。


▶佐川洋介【釣果データ】重量:1820g/参考全長:63 cm/時間:8時5分/場所:本部から赤灯へ200m、距離50m、レンジボトムから1m〜1m50cm 【タックルデータ】ルアー:エバーグリーン・マービー90(1ozレーザーゴーストイワシ)/ロッド:ゴールデンミーン・キャスバル9ft/リール:シマノ・07ステラ4000/ライン:PE1号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス20lb 2m

 杉本茂昭選手は本当にシーバスが大好きな方で、トーナメントであろうがなかろうが、釣れていようがいまいが、自分が納得するまで釣りに行くタイプの筋金入りの釣り師です。今回は前日に4kgを釣った東コンテナヤードの端っこ辺りを、朝から狙いました。横には中川隆紀選手がいて、中川選手は先に3.48kgを上げていました。その魚は本来自分が狙っていたものですが、捕られてしまったのです。しかし、潮目もあり、小魚のナブラもあり、辺りは少ないものの、手を変えつつ狙い続け、中川選手が釣ったちょうど1時間後、8時5分に1660gをキャッチできました。ルアーはパワーブレード、釣ったレンジはボトムです。とりあえずほっとした1匹でした。


▶杉本茂昭【釣果データ】重量:1660g/参考全長:62cm/時間:8時5分/場所:白灯方面のキリン3本目、距離50m、レンジボトム 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード30g完熟メロン/ロッド:シマノ・AR-C906(9ft)/リール:シマノ・ツインパワー4000mg/ライン:バークレイ・ファイヤーライン16lb/リーダー:16lb

 マーズオープンで見事な釣りをして2位に入った福井崇史選手は、杉本選手とは正反対の位置、カーブの手前200m辺りの場所を攻めていました。釣ったルアーは杉本選手と同じ、パワーブレード。サイズは3360g。80cmの堂々とした魚でした。取り込みも見事でした。


▶福井崇史【釣果データ】重量:3360g/参考全長:80cm/時間:8時9分/場所:カーブから東に200m内側、距離50m、レンジ中層 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード30g(グリーンゴールド+アワビ+ホロ)/ロッド:ダイワ・ブランジーノ96MML9.6ft/リール:ダイワ・トーナメントISOZ3000LBD/ライン:サンライン・ライトジギングPE1号16lb/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3号1m

 実は、小田原大介選手も同じ8時過ぎに1匹釣っているのですが、これが途中でバラシ。釣れていたらまた4匹同時というところでしたが、小田原選手の実力は、その後すぐにその流れを見つけて釣り直してしまうことです。8時22分、本部前西30mの場所で、2300gをキャッチしました。ルアーはこの1年間小田原選手が最も多用している湾バイブ。伝家の宝刀の威力はすごいもんがあります。


▶小田原大介【釣果データ】重量:2300g/参考全長:67cm/時間:8時22分/場所:本部から30m西の内側、距離30m、レンジ7m 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(26gホロキビナゴ)/ロッド:エバーグリーン・ブレードマスター10.6ft/リール:ダイワ・トーナメントISO競技/ライン:シーガー・バトルシーバス0.8号/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3号


【9時台、ここからが大勝負の始まりです!】
 ここまで2匹を釣っているのは乗松寛明選手だけですが、9時台になり、2匹目を釣る選手が出てきます。吉見孝行選手は1匹目と同じカーブの赤灯側の場所で2210gの2匹目をキャッチ。ボトム狙いで、1匹目を釣ってから1時間30分後のバイトでした。この1匹で2位に入賞。おめでとうございます。


▶吉見孝行(2匹目)【釣果データ】重量:2210g/参考全長:66cm/時間:9時15分/場所:カーブ内側、距離10m、レンジボトム 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード30g(ホワイトあわび貼り)/ロッド:ダイワ・ラブラックス96ML/リール:ダイワ・インパルトLBD競技/ライン:サンライン・キャストアウェイ0.8号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス16lb 80cm

 またまた同じ時間になりますが、本部前西側で渡邊泰則選手が3070gのグッドウエイトをキャッチしました。湾バイブでの着水バイトとのことですが、渡邊選手、結婚以来かなり運気が上がっているように思えるのですが、どうでしょうか?


▶渡邊泰則3070g【釣果データ】重量:3070g/参考全長:72.5cm/時間:9時15分/場所:本部より200m西内側、距離50m、レンジ着水バイト 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(あまりアワビカラー)/ロッド:ダイコー・タイドマーク9.6ft/リール:シマノ・ステラ3000HG/ライン:PE1号16lb/リーダー:シーガー・グランドマックス3号1m

 冨直人選手は、朝一に中央部外側を攻めて1匹デカイのに切られたあと、中央部の内側を湾バイブで探り、9時27分、ようやく1匹を手にしました。3050gのいいサイズですから、もし最初の1匹を捕っていたらと悔やまれます。この人も流れを読むのが上手く、レンジ攻略の名手です。このあとノンキーパー(35cm)を釣っていますが、この釣れない状況で複数バイトを取れるのはやはり実力なのでしょう。冨選手はこの3kgの魚で総合ポイント4位に上がりました。


▶冨直人【釣果データ】重量:3050g/参考全長:75cm/時間:9時27分/場所:本部から500m西内側、距離30m、レンジ3m 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブAnswer(クラウンゴールド)/ロッド:8.3ft/リール:シマノ・ツインパワー4000mg/ライン:PE1号/リーダー:シーガー・グランドマックス4号 1m

 約10分後、冨選手の50mほど隣で小西憲悟選手が1450gをキャッチしました。ルアーも同じ湾バイブで、レンジも同じ3mです。たまたまでしょうが、ヒットパターンは同じだったのでしょう。


▶小西憲悟【釣果データ】重量:1450g/参考全長:56cm/時間:9時41分/場所:本部から500m西内側、距離20m、レンジ3m 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(ブラックキャンディー)/ロッド:シマノ・カーディフモンスターリミテッド93(9.3ft)/リール:シマノ・レアニウム4000/ライン:PE1号20lb/リーダー:シーガー・リアルFX3号1m


【粘りと信念! ラストの逆転劇もあり!】
 前日のプラで4匹を釣り、「やったかもしれない!」と手応えを感じていた前場伸介選手ですが、ここまで魚の反央がありませんでした。朝一から西側コンテナヤード中央部の正面で釣りを展開していたのですが、約5時間、同じエリアでがんばり続け、遂に自分の目の前に「時合」がやってきたのです。ルアーは湾バイブ。ボトムからの巻きはじめでガツン! 2360gのいい魚でした。これでポイントランキングで佐川選手、小田原選手の間に入って2位をキープ。素晴らしい粘りと信念で釣った1匹です。


▶前場伸介【釣果データ】重量:2360g/参考全長:69cm/時間:10時14分/場所:本部より西に1本目のクレーン前、距離40m、レンジボトムからまき始め 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(26gクラウン)/ロッド:シマノ・エクスセンス910(9.10ft)/リール:シマノ・BB-XテクニウムC3000DHG/ライン:バークレイ・ファイヤーラインEXT0.8号/リーダー:シーガー・FX4号1m

 こちらも最後のぎりぎりまで最初に決めた狙い場を変えなかった粘り越しを見せました。中川隆紀選手です。パワーブレードのゆっくり巻きで2匹目をゲット。1090gの魚で3位入賞です。今年から3位まで、小さいですがトロフィーが出されています。それ以外の賞品は基本的にはありませんが、名誉の3位です。まだ上がありますので、ご満足ではないかもしれないのですが、おめでとうございます。


▶中川隆紀(2匹目)【釣果データ】重量:1090g/参考全長:51cm/時間:10時15分/場所:白灯からキリン3本目内側、距離30m、レンジ中層 【タックルデータ】ルアー:コアマン・パワーブレード(30gマコイワシ)/ロッド:9.3ft/リール:シマノ・ステラC3000/ライン:PE0.8号/リーダー:シーガー・リアルFX5号

 もう二人、10時15分の最後の時合にグッドウエイトを釣って、一気に抜き去り入賞した方があります。
 まずは、浦野謙一選手。2年目からのメンバーで風格がある選手ですが、今まで上位入賞がなかったのですが、この厳しい中で3440gをゲットし、1匹で5位に躍り出ることができました。ルアーは湾バイブ。近くでファイト〜取り込みを見ましたが、やはり上手いですね。実力のある人がちょっとずつ頭角を現してきているという感じです。


▶浦野謙一【釣果データ】重量:3440g/参考全長:75cm/時間:10時15分/場所:本部から200m東内側、距離150m、レンジ3m 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ26g(キビナゴ)/ロッド:シマノ・ディアルーナ9.6ft/リール:ダイワ・ブラディア3000/ライン:シマノ・パワープロPE1号/リーダー:シーガー・プレミアムマックス20lb

 そして本日ラストの魚は、関東から参戦した下黒沢誠選手の手にキャッチされました。2匹目で、ウエイトが2920gあり、一気に4位にジャンプアップ。普段からよく釣っている選手ですから、いつかは出てくると思いましたが、神戸で入賞されたのは良かった。おめでとうございます。第3戦第4戦につながると思いますのでがんばって下さい。


▶下黒沢誠(2匹目)【釣果データ】重量:2920g/参考全長:69cm/時間:10時22分/場所:本部横300m、距離20m、レンジ底 【タックルデータ】ルアー:ベイトブレス・湾バイブ(26gブラックアワビ)/ロッド:ダイワ・ラブラックス98PE(9.8ft)/リール:シマノ・ステラ4000S/ライン:PE0.8/リーダー:シーガー・グランドマックスFX3号30cm

【まとめ】
 以上、時間順に各選手の釣果データをご紹介しました。
 入賞した皆さんおめでとうございます。また1匹でも釣られた方々は、本当に確かなテクニックをお持ちだと言うことも分かりました。今回は何年か前なら誰も釣れなかった状態だったのかもしれませんが、それを乗り越えたことで、釣り楽しみがさらに大きくなったことが大きな成果であり、また、それを評価できる目を持てるということも大きな成果だと思います。先人達の教えに感謝するとともに、新しい一歩を我々が踏み出したという自負を持てる大会でした。
 皆さんは今、素晴らしい釣りをされています。それを自ら崩さないように。会としてもがんばりますのでこれからもご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。(萱間)




<表彰インタビュー>(聞き手:弓削和夫、宮川朗)

5位:No.231 浦野謙一
―10時15分に釣られてますが、結構遅めだったんですね?
浦野―そうですね。
―その時間まで頑張れた要因は何ですか?
浦野―いや、もうあきらめてたんですけど、時間まで投げてみようと思って。本部からすぐの所でキャストしたら、あんまり意識してなかったんですけど、ドーンと来ました。
―釣ったのはボトムですか?
浦野―ボトムまで落として、中層くらいで。
―どういう曳き方を心がけましたか?
浦野―ちょっと早目に巻いて、トゥイッチを2回くらい入れた時に来ました。


4位:No.258 下黒沢誠
―ルアーはずっと同じものを使っていたんですか?
下黒沢―いや、途中で湾バイブの色を替えたりしました。それに湾ベイトとか。他のルアーも投げていました。
―曳き方も表層、中層、ボトムで変えるんですか?
下黒沢―昨日プラで上がってて、表層とかは全然ダメだったので、周りが結構底で釣っていたので、今日はずっと底で。
―2本釣った以外のアタリはありましたか?
下黒沢―なかったです。
―流れはきちんと出ていましたか?
下黒沢―あんまり感じなかったですけど…。早巻きがあんまり好きじゃないんで、僕はずっとスロー巻きで。


3位:No.252 中川隆紀
―2本目は10時15分ということは終了間際ですよね。
中川―はい、最後の一投で。今日は渋いと聞いていたので、ゆっくりいこうと心掛けていました。
―例えば、中層を曳いてからまた落としたり?
中川―それはしなかったですけど、丁寧にゆっくり曳くというのを。
―白灯のほうは流れがきっちり出ていましたか?
中川―あんまり明確ではなかったですけど、すごい小魚が追われてて、水路部の中央部から六甲アイランドにかけて物凄い量の小魚が入ってたんですよ。何回か近づいてボイル打ちをしてみたんですけど、全然反応がなかったので、ボイルといってもシーバスではないと思うんですけどね。ただ小魚が間違いなくいると。で、シーバスもどこかにいるだろうという感じで、ていねいにやっていれば当たらないかなと。
―バイトは?
中川―5回です。3回ヒットして2本釣りました。


2位:No.263 吉見孝行
―1本目を7時50分に釣られてますが、それまでにアタリはなかったですか?
吉見―全くなかったです。
―カーブ西側で釣られてますが、今日はずっとここで?
吉見―いえ、最初は中央部くらいから打ち始めて。単発のボイルはあったんですけど反応はなかったので、歩きながらカーブまで移動したんですけど、まったく反応もなく。で、カーブで留まったんですけど。
―1匹目は10カウント、2匹目はボトムで釣られています。やはり中層を意識したということですか?
吉見―そうですね。
―ボトムはどういった曳き方ですか?
吉見―かなりゆっくり。ボトムをなめるような感じで。手前からピックアップで上がってくるときにドーンという感じで。
―コアマンのプロトで釣られていますが、これは早巻きですか?
吉見―あんまり早巻きじゃなく、中ぐらいですね。
―カーブで魚が出た理由は何かわかりますか?
吉見―このルアーのケツの振り方がカタクチのそれと結構似ていたので。あまり早巻きせずに、中層を意識して巻いて捕れたという感じです。



1位:No.200 乗松寛明
―1本目が3640gでしたが、「もういいかな」とは思いませんでしたか?
乗松―いや、思いませんでした。
―1本目は中層をどうやって?
乗松―タダ巻きで早曳きですね。朝方はトップで出るかなと思ったんですけど、他の人がトップやってて全然ダメで。自分はボトムをやっていたんですがボトムも出なかったので、これは中層かなと思って。曳きやすいバリッドとレンジバイブをセレクトしました。
―早曳きということですが、普通より若干早いくらいですか? それともかなりの早曳き?
乗松―結構速いですよ。
―アタリは多かったですか?
乗松―アタリは掛けた2回だけですね。
―使われるルアーはバイブレーション系が多いんですか?
乗松―いや、自分はブレードが一番好きなので、ブレードばかり使ってるんですけど、ボトムがあまり良くなかったので。
―ブレードをバイブレーションにしたのは、どんな理由ですか?
乗松―結構流れがきつかったので、巻くのがちょっとしんどかったので。
―この2本以外にまだ捕ろうという気持ちはありましたか?
乗松―ありましたが、移動してもあまりよくないだろうと思ったので留まりました。

(萱間修WSS会長より挨拶)
「皆さんお疲れさまでした。次の技術交流会は9月12日の若洲公園です。また前日に予選大会が行いますので、ぜひプラも兼ねて見に来てください。」



(エバーグリーン荻野様より挨拶)
「選手の皆様、暑い中たいへんお疲れさまでした。魚も朝方はどうなるかなと思ったのですが、無事にといいますか、さすがといいますか、いい魚をいっぱい釣っていただきまして、大会を盛り上げていただけてお礼申し上げます。ありがとうございます。また3戦4戦とありますので、関西の方も大会のフィールドへ行かれて実力を思う存分出していただけたらと思っています。クラシックを目指して皆さん頑張ってください。最後に神戸渡船様、場所を提供していただいてまことにありがとうございます。また次回もよろしくお願いします。」

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