Chairman room
ラストイヤーに向けて!(05/10)
...続きを読む
Wangan-cafeへ
Infomation
Useful site
Members Only

Report - ■第26回WSS技術交流会[関西リーグ第3戦 神戸大会]報告

ヘッダーナビゲーション

■第26回WSS技術交流会[関西リーグ第3戦 神戸大会]報告2012/10/16

琴浦淳次選手がキワ攻め連発で優勝
アングラーオブイヤーは高橋選手が両リーグ制覇の快挙!



開催日:平成24年10月14日(日)
場所:神戸港第7防波堤(神戸渡船利用)
航空写真▶こちら
天候:曇り/気温18〜22.4℃/風向= 東北東0〜1m
10/14の気象▶こちら/天気図▶こちら
日の出:6:13
潮:大潮(満潮5:44・干潮11:50)
神戸港10/14の潮▶こちら
参加選手:50名
審査:3匹長寸、リミット40cm
進行:3:30受付、5:00スタート、10:30ストップ、11:00帰着 12:00表彰式
大会委員:萱間修、北原一平、山内義彦、北谷誠丈



【2012最終戦】
 10月14日、関西リーグの最終戦を迎えました。
 年々変化して来たシーバス釣りですが、今年度ほど実力の違いが現れたシーズンはなかったのではないかと思います。もちろん、実力を出せなかった選手が大勢おられることは百も承知しており、順位の違いと釣り人としての能力や人格は全く関係がないことは本当です。しかし現実は現実。私たちがルールとともにグラウンドを作って追求して来た釣りは、人と人が尊敬し合えるスポーツの世界です。
 今回は東西の技術交流会全6回の最終戦になりますが、順位の結果から言いますと、年間1位と2位は、関東リーグでも1位と2位の高橋選手と三吉選手が獲得しました。今回の大会で最優秀の成績を上げた琴浦選手のパターン研究とともに、二人の選手のパターンを研究することは、最先端の釣りの研究に欠かせないものと思います。
 順位だけが目立ってしまう最終戦ですが、私たちが目指しているものは単なる順位ではありません。シーバス釣りは運や場所や秘密主義で決まるものではなく、パターン(=理論)であり、釣りの楽しさの核のようなものがそこにあるということを、少し長い前置きになりましたが最初に述べさせていただきます。

【超クリアーな難しい状況】
 大会前日、同じ神戸第七防波堤で行ないました「シーバス入門スクール」において、講師を務められた宮川アキラさんが述べた感想から紹介させてもらいます。
 宮川「明日は釣れても10匹まで。優勝は2匹やと思う。魚は居るけども、食う時にその場所を釣っていることが大事と違うかな」
 大阪湾のシーバスは川や湾奥で夜間に釣れていますが、1週間前に秋のターンオーバーで入れ替わった潮は、神戸七防でも底まで見える所があるほど澄んでおり、魚が居ても容易に出て来てくれない状況でした。
 超クリアーな水色ということは、プランクトンも住まず、魚にとっては非常に暮らしにくい環境だということです。日中の魚たちは障害物に隠れるか、底付近で行動していると考えられました。

 さて当日です。私たちは4時過ぎの渡船に乗り込み、4時30分に渡礁して、薄明るくなる5時20分まで待ってからスタートミーティングを開始。ミーティングでは「テクトロをする場合も多いと思いますが相手の前を釣らないようにお互いに注意して下さい」ということを伝え、5時23分に第1組のスタートを切り、最後の組は5時30分に完了しました。
<スタート順>
1.大岡清治 2.三吉孝之 3.徳山惣一 4.武田峰宏 5.平田康隆 6.平賀祐輔 7.佐藤和繁 8.田中正臣 9.小谷綾子 10.松本徹 11.伊勢和博 12.北村尊弘 13.中島昌利 14.瀬渡慎太郎 15.八木寿美 16.小山哲生 17.大熊崇治 18.宮本伊知郎 19.鈴木真人 20.菅野和彦 21.苅谷達也 22.猪俣智彰 23.北村凱斗 24.橋本真吾 25.乗松寛明 26.高橋誠 27.加田智己 28.藤田博久 29.山本祥之 30.杉本茂昭 31.坂部良太郎 32.小島治 33.高橋雅和 34.稲垣裕介 35.宮川朗 36.室井翔 37.片山敬三 38.宮本正治 39.小谷一成 40.濱口卓也 41.松下知行 42.森田義崇 43.近藤正幸 44.伊藤靖 45.小林将之 46.清水俊 47.大坪喜正 48.琴浦淳次 49.山岡慶 50.堀内美香 
 



【八木選手が1匹目をゲット!】
 ファーストフィッシュは、全員がスタートしてすぐでした。今季初参戦した八木寿美選手。釣り始めて10歩で釣ったそうです。ほぼ1年ぶりの七防とのことですが「釣れる自信があった」と言います。理屈ではないのかもしれませんが、的確な場所を的確なスピードで曵いたから釣れたのであって、釣れる感覚を身体が覚えていたということだろうと思います。ほぼ全員が同じような釣りをしていた中でファーストフィッシュを釣ってしまう…さすが、持っている人だなと思いました。
 釣ったサイズは51cm。この日最大のビッグフィッシュという幸運も引き当てました。

▶八木寿美【釣果データ】全長51.0cm/釣った時間:5時39分/場所:中央部スタート地点から200m東(外向き)/ヒットルアー:オサムズファクトリー・フラッパー(フラットピンク)/釣り方:キワ狙いテクトロ/ロッド:エクスセンス910M、リール:3000クラス、ライン:PE1.0号、リーダー:フロロ3号



 続いて、5時49分、三吉孝之選手から釣ったコールが入りました。白灯から500m手前、小さな白灯付近、オイルフェンスの近くです。微妙なサイズですとのことでしたが、検寸をすると38cmでノンキー。「ミノーのツイッチで2匹いいのが来たんですがバラシてしまい、釣った1匹は岸ジギでした。」三吉選手は前日岸ジギで3匹釣っていて、大会当日には思い通りに行きませんでしたが、1匹引き出すだけでもたいしたものです。


【この日一番乗っていたのはコトジュン選手!】
 コトジュンまたはコトジュンさんと普段は呼ばれています。琴浦淳次選手が今回のダークホースでした。スタート順位は48番目。ほぼ最後のスタートですが、自信を持ってほかの人の後ろをテクトロし、本部から300m西のコンテナヤード前で1匹目をキャッチ。44cmのまあまあのサイズです。

▶琴浦淳次1匹目【釣果データ】全長44.0cm/釣った時間:5時47分/場所:西コンテナヤード前・本部から500m(内向き)/ヒットルアー:コアマン・PB-20/釣り方:キワ狙いテクトロ/ロッド:ダイコー・レガーロ96、リール:エクスセンスLB3000、ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ12lb

 そして、検量を終えてから歩き出して、わずか10分ほどで2匹目が来ました。今度は大きくて48.5cmです。一見何の変化もない真っ直ぐな堤防に見えますが、琴浦選手の狙った場所は潮当たりが最も良いエリアであったと言うことだと思います。また使うルアーについても絶対の自信を持って攻めていたと思います。

▶琴浦淳次2匹目【釣果データ】全長48.5cm/釣った時間:6時11分/場所:西コンテナヤード前・1匹目の200m西(内向き)/ヒットルアー:コアマン・PB-20/釣り方:キワ狙いテクトロ/ロッド:ダイコー・レガーロ96、リール:エクスセンスLB3000、ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ12lb

 琴浦選手はこの2匹を釣ってダントツの1位。このまま逃げ切りができれば優勝。今日の状況ではその可能性が出てきましたが、乗っている男は強いですね、琴浦選手はその後すぐに3匹目を掛けました。これはバラしてしまいましたが、まさに絶好調という感じでした。

 琴浦選手は七防に通い続けているアングラーの一人です。こういう難しい状況での釣りは、釣り場のクセを知っていることがやはり肝のように思います。
 後でルアーの使い方を聞くと「深いレンジまで沈めて使っています。足下が滑りそうだったというのもあるのですが、ゆっくりしたスピードで曵いたのがが良かったかも」ということです。


【徹底してボトムを攻め続けた高橋選手】
 関東リーグでアングラーオブイヤーを取った高橋選手は、前日午後からのプラでは、他の人がやりそうのないエリア(フラットボトム)のチェックを行なったそうです。

 当日使ったルアーはR-32のサイズ違い2種類でしたが、最終的には4インチのR-32プレミアムベイトにしか反応がないと判断。
 ジグヘッドは12gのパワーヘッド。アクションのパターンは様々使い分けるということですが、この日釣った魚は、アップストリームでキャストして、ボトムに落してからシャクリを入れてそのままスイミングさせるという方法で、リール3回転でヒットしたとのことです。底付近を泳ぐアジのパターン、または底から跳ね上がったハゼのパターンとも言えるのかもしれません。
 「プレッシャーのかかっていないであろう出来るだけ遠くのポイントをじっくりと探る」という戦略を立てた選手は、高橋選手以外には居なかったのではないでしょうか。
 釣った魚はよく太った40.5cmでした。小型ですが、東西ダブルタイトルという最高の栄冠を勝ち取った、価値ある1匹でした。

▶高橋雅和【釣果データ】全長40.5cm/釣った時間:7時22分/場所:本部から50m西(外向き)/ヒットルアー:マーズ・R-32(FMプレミアムベイト)/釣り方:沖目、ボトム狙い、ジャーク&スイミング/ロッド:10.7LML、リール:3000クラス、ライン:シーガーR18完全シーバス0.8号、リーダー:シーガープレミアムマックス20lb


【外道賞はありませんが…】
 6時頃、宮本正治選手が中央部外側キワでアコウを釣ります。
 6時40分頃、鈴木真人選手が白灯付近でタチウオを釣ります。
 7時30分頃、稲垣裕介選手がメジロ65cmを釣ります。
 9時50分頃、佐藤和繁選手が西コンテナヤード前でハマチを釣ります。
 9時54分、濱口卓也選手が白灯付近でノンキー37cmを釣ります。


 他にも、記録されていませんが、チヌ、マエソ、サゴシなど釣っている選手もありました。釣れることは釣れています。しかし、全てシーバスの外道またはノンキーですから今回は評価されません(外道賞がもしあれば稲垣選手かもしれませんね)。また、魚種を見てお分かりのように、中層で釣れた魚は居ません。表層を泳ぐ青物か、底か、壁際の魚です。シーバスという本来中層を泳ぐ魚を釣ることがいかに難しい状況であったか分かってもらえるでしょうか。




【自分の釣りスタイルを確立した北村凱斗選手】
 北村凱斗(かいと)選手は父と共に参加する14歳の中学生ですが、最近は父が得意とするブレードベイトボトムトレースを封印し、アルカリダートの釣りを自分の釣りとして一日やり通すようになりました。潮上に投げてボトムを取り、ダートしながら誘いあげる釣りですが、多分面白くてたまらないのでしょう。
 この釣り方で内側の岸壁をこまめに探っていき、7時40分ついに43cmをゲット。風上を向いたやりにくい釣りでしたが、同じリズムで同じ作業をやり続けられるかどうかは、釣りというゲームでは大きな才能です。今回の4位入賞は凱斗選手のスタイルを広げた価値のある入賞だと思います。

▶北村凱斗【釣果データ】全長43.0cm/釣った時間:7時40分/場所:本部から100m西(内向き)/ヒットルアー:コアマン・アルカリ(静兄ゴールドレモンチャート)+パワーヘッド12g/釣り方:キワ狙いアルカリダート/ロッド:エクスセンスS803LFS、リール:エクスセンスLBC3000HGM、ライン:シーガーR18完全シーバス0.8号、リーダー:シーガープレミアムマックス12lb


【ひらめいた別パターンで三吉選手が逆転ホームラン】
 8時を過ぎた頃から、太陽の角度は日中の日差しとなり、ローライトはどこにも存在しなくなりました。キワ攻めのルアーにも反応しません。
 そんな状態が2時間続いてすっかり諦めモードになったタイムアップ寸前… 三吉孝之選手は、ふと自分が釣っているのと反対側の内側エリアを見ると、変化が出ていました。潮目です。潮止まり1時間前になって、流れが大きくなる瞬間が出たのです。
 このタイミングで投げたルアーはリッチ30g。アップクロスでキャストして、底を取ってスローで引いてきてガツン! 思い描いたように釣ることができました。サイズも46.5cmと上出来の1匹でした。
 このあとまだ時合が続いていそうでしたが、10時30分、ストップフィッシングの時間を迎えて終了となりました。
 それにしても、最終回のホームランは最高だったのではないでしょうか。高橋雅和選手には届きませんでしたが、東西リーグともに堂々の年間2位の成績を残せたことは、大きな自信につながったのではないかと思います。おめでとうございました。

▶三吉孝之【釣果データ】全長46.5cm/釣った時間:10時07分/場所:白灯側オイルフェンスより30m西(内向き)/ヒットルアー:ファンキー&パンドラボックス・リッチ(さんきちSP-2)/釣り方:ボトムからのスローリトリーブ/ロッド:10ft、リール:2510番、ライン:ファイヤーラインEXT0.8号、リーダー:サンライン・ポケットショックリーダーFC20lb



【表彰式】
 表彰式は和やかに楽しくやることができました。1年間の成績発表もありましたが、クラシック出場を決めた人も、残念ながら決められなかった人も、全力を尽くしてやり遂げることができればそれが「有終の美」と言うやつです。運営側としては、事故なく、大きなトラブルもなかったことが一番で、皆さんいい顔で終えることができたと思いました。

 また、今回の表彰式にはクレハ合繊の山中誠治さんが見に来て下さいまして、選手の1年間の努力に対して労いのご挨拶もいただき、本当に頭が下がります。ありがとうございました。多くの釣具メーカー様のご協賛に感謝申し上げます。

 他には、関西リーグの審査員をしてくれているネコビジョンの北谷さんからビデオ「みんなのFLY」の提供があり、ウォルトン舎の北原さんから雑誌を創刊したという嬉しいお知らせもありました。釣り仲間を中心に、人生のように楽しむ釣りの世界が広がっていると感じています。あと、クラシックが残っていますが、来年の関西もよろしくお願い致します。皆さんお疲れさまでした。

<成績>
順位 会員No. 名前 結果 釣った時間(得点)
1位 320 琴浦淳次 92.5(44/48.5)5:47/6:11(50p)
2位 185 八木寿美 51.0 5:39(45p)
3位 366 三吉孝之 46.5 10:07(40p)
4位 400 北村凱斗 43.0 7:40(38p)
5位 403 高橋雅和 40.5 7:22(36p)
(以下50位まで3p)


関西リーグ年間ランキングは▶こちら
 
特別協賛:Luminox

このエントリーの情報

  • 閲覧数 (3628)

トラックバックping送信用URLを取得する

このエントリーの記録